朝から肌寒い小雨。東京は今年一番の寒さか。と言っても午後2時現在4度だから、例年の師走と比べても、そんなに寒い訳ではない。今まで暖かかったからそう感じるだけだ。
日本漢字検定協会が選んだ今年の漢字は「金」。毎年この日は清水寺で貫主さんが年の漢字を大書するが、今年も又森貫主が堂々とした「金」を墨書した。嘗ての大西了慶さんの揮毫が思い出される。テレビ解説によれば、今年の五輪で日本が大量の金メダルを取ったので、この文字にしたとの事だが、揮毫した貫主は必ずしもそうは思っていなかっただろう。
「金」、「金」、「金」。今の日本は上も下も「金」にまみれている。今も国会討論がNHKで放映されているが、今国会は、正に特別給付金10万円の摑み取り。現金で払うか、半分をクーポンにするのか、昨日は自民の高市までもが現金10万円を言い出し、総理もあっさり、無条件で10万円現金を支給する、と明言。天から降ってわいた10万円、国民はヤッターだ。
一昨日、石原元幹事長が雇調金60万円の需給がやり玉にあげられ、棚ぼたの内閣参与を辞任せざるを得なくなったが、今日は又国会で大塚副大臣が、同じような30万の需給で、質問攻めに遭い、四苦八苦していた。幾ら法に触れないからと言って、代議士たるもの、して良い事と、後ろ指を指されることとの区別は出来る筈だ。約600人からの衆参両議員。こうしたこそ泥まがいの受給者が石原、大塚以外にはいないのか、各党は一斉に確認調査すべきだ。
上も下も「金」「金」「金」。清水寺貫主は多分そうした思いで今年の漢字「金」を書いたものと思う。