ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(40)函館の寺町通り。

称名寺の隣には日蓮宗のお寺実行寺がある。

 

実行寺の縁起。ロシア領事の仮住まい、新選組隊員の荼毘、等が説明されている。

 

更にその隣には東本願寺御廟がある。

 

ここの本堂は、大正時代に日本で最初に建てられた鉄筋コンクリート造のお寺だ。

 

函館船町から元町に掛けての称名寺通りは、幾つもの由緒あるお寺が並んでいて、さしずめ函館の寺町通りと言っても良いだろう。最初の見た、入り口にあるお寺、称名寺新選組の屯所になっていて、新選組とゆかりの深いお寺ではあったが、この称名寺の隣にある日蓮宗の実行寺も又新選組との関係の深い寺だった。先の弁天岬砲台で壊滅された新選組隊員の遺骨を集め、この寺で供養が行われた。又この寺は函館開港後、ロシアの領事館がこの寺の近くに建築まえのまでの間、ロシア領事の仮住まいにもなっていた。

 

更にこの実行寺の隣には真宗大谷派東本願寺函館別院がある。明治末の火災の後、大正になって再築された本堂は、お寺としては日本で最初の鉄筋コンクリート造で、重要文化財にも指定されている。山門から眺めただけでも、その正面に威風堂々とした御廟を見ることができた。境内にはいることはせず、道路の外側から眺めただけで終わったが、兎も角歩くのが大変で、元町への先を急いだ。

 

函館のこの辺り、函館山の麓付近を鉢巻き状に巻く道路には函館湾に向かって下り降りる坂道が数多くある。案内地図を見ると坂の名前の付いている通りは18本もある。最初に登って来た魚見坂が一番端にあり、順繰りに坂が見え、その都度坂下の海が見える。この辺りの街並みは、横の通りは寺町通りだが、縦の通りは坂道通りだ。寺町通りと坂道通り、面白い取り合わせだ。そんな風にお寺を眺めたり、坂下の海を眺めたりして進むうちに、大分歩数を稼ぐことができた。元町ももう直ぐだ。

 

この辺りは又坂の多い地区でる。

 

函館で早い時期に開けた地区で、古い昔風のアパートなども見える。

 

元町公園まではもう直ぐだ。もう半分以上は歩いてきた。

 

又坂だ。元町までの最後の坂だろう。