ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.14(火・小雨) 補助金漬け日本、 持続化給付金、生活支援金、生活支援貸付金、都民割、Go-to。



 

昨日は国会参院決算委が中継されたが、殆ど意味のない質疑で、たまの好天でテレビは見ずに野川に散歩に出た。国会では相変わらず、支援、支給、給付金のオンパレード。国は札を刷るだけだから、気楽なものだ。

人気の都民割、昨日来テレビで宣伝されていて、そんなに良い精度で、都民にメリットがあるのかと、今日ネットでチェックしてみたら、ホテルが6000円以上の宿泊で5000円を補助、日帰りの旅行費用で、3000円以上かかれば、2500円まで面倒見る、との制度。これは良いや。6000円のホテルに泊まれば、僅かに1000円払えば済む。早速どこかへ予約しようと見ていたら、何と、この制度、スタートしてまだ3日も経たないのに、既に完売。即ち、予算枠の上限に達し、利用はできないとのこと。本来の制度は7月31日までの利用期間だったのだが、これでは全く早い者勝ちだ。頭と腕の回転の速い人が、1日おきにどこかのホテルを予約し、そんな人がいっぱいいて、直ぐにも予算オーバーになったのか・・。都は一体幾らの予算を用意したのか、不明だが、本来は都民に不公平にならないように、一人当たりの利用回数を制限するとか、希望する都民には等しく行き渡るように制度設計しないと、不公平だ。

 

これは都民だけの問題だが、国全体では大いなるバラマキ。山口阿武町の使い込み犯田口で有名になった生活支援金。これは困窮世帯に一律10万円を支給すると言うのもだが、4600万円と言ったら、460世帯分。阿武町の人口は約8000人。平均二人の世帯とすれば、4000世帯。この町では1割の町民が町民税を払っていない住民と思われる。

この生活支援金とは別に、上限20万円の生活貸付金もあった。国会で問題になるまでこんな制度があるとは知らなかった。約320万人、総額1.8兆円の国庫負担があるようだが、これは貸付金だから、返済しなければならない。その返済は借りた2年後から始まるとのことで、人によっては、ぼちぼち返済が始まる様だ。処が、その返済が滞っている。国会では、いっその事、返済免除にしたらどうか、という提案も出ている。

確かにコロナで苦しんだ人は沢山いただろう。そうした人々の為に、去年国は一人頭10万円の給付を行った。それとは別に困窮者には更に10万円、又更に20万円の貸付金。その貸付金を返さなくても良い、となったら、丸儲けだ。借りない方がバカだった、ということになる。

持続化給付金詐欺で、今日はドバイに逃げていた男が捕まり、先週は9億円を荒稼ぎした男がインドネシアで捕まったが、この給付金一体どの程度の規模で、どれ位支払われたのか、定かに分からないが、経産省HPでの去年10か月間の支給件数は336万件、総額4.4兆円となっている。

返済がいつから始まるのかHP上では定かでないが、いずれ始まっても、返済不能や計画倒産の会社が続出するだろう。未回収率がどれ位になるのか興味があるが、これも多くの会社にとっては、もらい得だった可能性も高まる。

政府はコロナ対策で10兆円の特別予算枠を作ったが、その10兆円の殆どが、どこかへ消えて行ってしまった、ということにならないよう、しっかりやってもらいたい。政府がこうした輩の食い物にされたら、国が持たない。