ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.9(土・晴れ)毎日新聞、専門編集委員の伊藤智永はプーチンの回し者か?



 

昨日の毎日新聞朝刊のオピニオン欄「記者の目」に又この記者の署名記事が載った。昨日中にこの記者への反論、反撃を載せる積りでいたが、昨日は昼直前の安部元首相への銃撃暗殺事件が発生し、急遽銃撃暗殺事件を載せることになり、この破廉恥な記者、伊藤智永への反撃は今日になった。

この記者は先月も同様の記事を掲載し、恰も戦争を長引かせ、ウクライナ国民の犠牲を増大させているのは、ゼレンスキー大統領であるかのごとき論調で、その時も強い嫌悪感を持ったが、昨日の記事は更に輪を掛けて、ゼレンスキーを攻撃していた。

先月の記事が出て2週間後位に、同じこのオピニオン欄「記者の目」にカイロ特派員の記者が伊藤に対し、痛烈な反論をしていて、その時は、自分もこのカイロ特派員に強い共感を覚えた。その特派員の名前を失念し申し訳ないが、その記事の中で、彼は以前モスクワ駐在の特派員もしていて、今回のウクライナ侵略戦争が始まってからも2回ほどウクライナの戦場を取材し、ロシア軍による残虐な現状をつぶさに目撃してきたとのことである。その彼の目からして、伊藤記者の机上の空論のような論説を痛烈に批判し、彼の誤った考えを矯正すべく、激烈な思いで、記事を書いていた。

毎日新聞社は、社内でこのような善意の熱血漢、同僚記者かも知れないが、社内的には彼よりも上位のポジションにいると思われる専門編集委員の伊藤に対し、勇気をもってそうした反旗を翻すような記事を書き、それを掲載した公平性、偏狭でない度量の大きさに感心したが、その毎日新聞が昨日は又再び伊藤編集委員の記事を載せ、その内容は前回以上に偏ったロシア寄りの論調で、今回侵略戦争で、国民の犠牲を増大させているのは、正に1日も早く白旗を上げないゼレンスキーである、との論調には腰を抜かす以上に強い憤りを感じた。

この記事の内容は、正にプーチンの使い走り、プーチン一派に宍粟されて記事を書かされているか、さもなくば、KGBのようなスパイ組織に弱みを握られて書かされた以外、考えられないことだった。記者の中から編集委員にまで駆け上ってきた伊藤は有能であるに違いない。その有能である筈の伊藤が、今回ウクライナ事変の物事の本質を捉えずに、ウクライナ人の犠牲者の増大の最大の原因はゼレンスキーのポピュリズムにあると断じている。だからこれ以上の犠牲を食い止める為には、ウクライナは1日も早く白旗を上げて、ロシアに降伏すべきだと。

これは太平洋戦争時の日本の3人の総理を引き合いに出してこうした結論を出しているのだが、それは全くの本末転倒の論理で、巧妙なレトリックの中で、善良な読者を誤った考えに導く、正にプーチンの得意とするプロパガンダだ。前大戦時の日本の状況と、突然に侵略され、今にも国を奪われようとしているウクライナの現状とは180度異なることであり、同一テーブル上で、一緒に論じてはならないことである。悪の根源はロシアプーチンにあり、この悲劇をストップさせるためには、プーチンの行動、判断を押しとどめる以外にはない。だから、非難されるべきは偏にプーチンであって、ゼレンスキーではない。これを国民の犠牲という一言で混ぜ込めにし、恰も戦争を長引かせ、犠牲を拡大させている元凶はゼレンスキーのポピュリズムと断じているのは、大新聞社、毎日の専門編集委員という高位の立場にある記者の論ずるべきことではない。記事を見て最初に思ったのは、伊藤なる記者はプーチンの回し者か?という疑念で、もし、そうではなく、自身の信念からこうした記事を書いたとすれば、それは私的のサークル内で言うべきことであって、公器であるべき大新聞のしかも、コラム欄に載せるべきことではない。自分は伊藤本人にも申し渡すが、こうした不埒な内容の記事を掲載する新聞社にも同様のことを要求する。又、更なるカイロ特派員の再反論を期待する。