ちゃおチャオブログ

日々の連続

宮古の4日間(12)公設市場2階での昼食。

宮古市内に戻る途中に、前方台地上に自衛隊の駐屯地があった。

 

稲さんに車を停めてもらい、下車して眺める。

 

国防の最前線。隊員は日々緊張の中にいる。

 

 

東平安名岬からは取り敢えずは宮古市内に戻り、昼食を摂ることにした。行先は公設市場だ。稲さんの話では、この2階に美味しい食堂があるとのこと。公設市場はホテルの直ぐ近くだ。先刻、市内からやってきた道路をそのまま引き返す。途中、幾つかの集落を通り過ぎる。精々、10戸か20戸程度が固まってあって、その真ん中辺りには4つ辻があるが、信号機はない。いわば、昔言葉で言う部落だ。中にガソリンスタンドもあるが、観光客も来ていないし、通行量の少ない道路で、開店休業のような感じだ。

信号はないが、道路標識は出ている。ゴンタさんが助手席に座っていて、その標識を読み上げる。漢字の「城間」はローマ字で「gusukuma」と表示されている。そう、沖縄では「城」のことを「グスク」と呼ぶ。沖縄に詳しい運転中の稲さんがそんな説明をする。代表的なのは「中城村」でそこには、嘗てペリー提督も訪れた「中城」(ナカグスク)があり、それはそのまま村名にもなっている。先刻訪問した「東平安名岬」も「平安名」と書いて、「ヘンナ」と読む。

そんな沖縄の方言を話しながら市内に向かっていると前方の台地上にアンテナサイトが見えてきた。自衛隊の駐屯地だ。尖閣諸島波高し。毎日中国艦船が不法侵入し、いつ一触即発の危機がやってくるかも知れない。それに備えて、ここ宮古島石垣島与那国島自衛隊を配備し、国の守りを固めているのだ。車を少し止め、サイトを望遠する。現代の防人、防衛の最前線だ。強力な防御を固めることにより、平和も守られる。さして産業のないこの島に取って、自衛隊の進駐は、多少の経済振興にもなるだろう。

宮古島全島が一つの市、宮古島市に合併されて新たにできた市役所の前を通り、朝方ネギさんがお金を下ろしたCD,キャッシュデイスペンサーの前を通り、市内に入り、町のほぼ中心にある公設市場にやってきた。稲さんの案内で、ここの2階に美味しい郷土料理の店があるという。成程、コロナ禍で観光客は至って少ない筈なのに、この店の前には何人かの客が順番待ちをしていた。そこへ予約客の阪急トラピックスの10数人がぞろぞろやって来て、店内に入って行く。結局、それ等の客の後になり、注文してから料理が出て来るまでに大分待たされたが、自分の注文したランチも、ネギさんの刺身定食も、それぞれ美味しく頂けた。カラスミもあって、モズクもあって、刺身も殊更美味しかった。良い店で、良い昼食を味わえた。

 

  • 公設市場2階の食堂での昼食。

     

    ランチも刺身定食も、美味しく頂けた。


    昼食後次に向かったのはドイツ村だ。