ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.19(金・曇雨)猿之助一家心中。G7今日から。



 

G7宇品サミットが今日から始まった。首脳全員が朝一番で平和記念館を訪問し、その後原爆ドームに献花する。松井市長の説明を聞いて、皆愁然とした面持ち。それはそうだろう、1発の原爆で10万人以上の人命が一瞬で失われた。こんな悲劇は2度と起こしてはならないと。続いて宇品のホテルでのセッションが始まる。岸田総理に取っては、一世一代の檜舞台だ。大見得切って、歌舞伎役者の気分だろう。その開始直前、ウクライナからビッグなニュースが飛び込んで来た。ウクライナの英雄、ゼレンスキーが万難を排して、この広島にやって来ると。注目度は一気に高まるだろう。

 

総理は歌舞伎役者ではないが、その本物の役者が一家心中。歌舞伎座の名門、猿之助一家だ。梨園の複雑な姻戚関係は自分には分からないが、市川團十郎、市川歌右衛門市川中車などに連なる名家だろう。その一人息子47歳の猿之助が両親を巻き込んでの一家心中。一体何があったのか? 今日は歌舞伎座での旗揚げ公演がある日で、一人4役をこなす大車輪の役割で、多くのフアンが楽しみにしていたが、突然のキャンセル。フアンをがっかりさせた。

 

以前の一家心中は経済的に行き詰まり、路頭に迷った母子が将来を悲観して一家全員で死んで行く例が多かったが、最近は夫婦と子連れの無理心中。嫌がる子供を道連れに無理やり死んで行く例も増えてきた。その殆どが経済的な困窮から来ていた。最近では高齢化を反映しての、身寄りのいない高齢者同士の姉妹や、高齢になった息子が更に高齢の親の面倒を見切れずに心中する例も増えてきた。男女の愛情もつれは、江戸時代なら曽根崎心中などあったが、最近では嫌がる相手を無理強いして殺害行為に及ぶ例が大半だ。男女仲良く死んで行く例は、最近では殆ど見られない。個人主義がここまで浸透していると言える事象だ。

 

傍から見たら羨ましい限りの歌舞伎一家。父親も歌舞伎役者で、自分と同年の76歳。癌を患っていたようだが、今は治療で治すことのできる病気になっている。この癌が原因で一家心中したとは思えない。息子猿之助本人の問題なのだろう。何か、今日発売の女性自身に猿之助のセクハラ問題が報じられていたようだ。どんな内容かは知らないが、週刊誌もどきのガセネタに近い、思わせぶりな記事に悩み、両親まで巻き込んでの心中とすれば、情けない。両親二人が死んで、本人は殆ど無傷だ。心中の原因が何だったのか、まだ明確にはされていないが、彼は殺人者として処罰されるべきだ。歌舞伎役者で、自身も死のうとした、ことは免罪符にはならない。世間から注目される役者だからこそ、強く生きなければならないのに、その反対の行動を取った。許せない。