ちゃおチャオブログ

日々の連続

9.1(土・晴れ)大震災から100年。スーパーブルームーン。

 

 

9月1日、防災の日。100年前の今日、即ち1923年9月1日、大地震が関東地方を襲った。地震の揺れによる倒壊家屋もあったが、被災の大半はそれに続く火災で、合計被災者10万5000人のうち、約7割が火災による死者と言われる。燃えやすい木造家屋で、あちこちに火が付いたら、止めようも無かった。しかしその被災の殆どは隅田地区で、それ以外の地区では、これ程の火災は起きなかった。この地区に集中した理由は自分にはよく分からないが、それから60年後に起きた阪神淡路大地震の際の長田地区に大火災が発生し、地区が丸焦げになった状況とどこか似ている。

 

地震は恐ろしく、逃げ場はないかも知れない。しかし関東大震災の10万人を越える死亡者の中で、建物の倒壊によって直接死亡した人数は驚くほど少ない。それは阪神淡路でもつい10年前の東北大震災でも同様に、地震に引き続いて起きる2次的災害を如何に少なくするかによって、人的被害はかなり軽減化される筈だ。関東大震災で火災等の2次災害が無ければ、死者は1万人以下、阪神淡路では数百人、東北で津波被害が無ければ、矢張り数百人だろう。

 

昭和元年は1925年だから、関東大震災はその2年前。その20年後に太平洋戦争で、米軍は日本の家屋の燃えやすいことを知っていて、東京のこの隅田地区にナパーム弾を投下し、大火災を起こし、この地区では地震時と同じように10万人を越える住民を殺害された。歴史は繰り返す。しかし2回目の歴史は人為的に作られたものだ。

 

地震から100年、地震の周期からすると、関東地方に又同じような規模の地震が発生すると言われている。ただ現代は家屋も耐震化、耐燃化が進み、嘗てのような大災害には至らないだろう。ただ半面、100年前、80年前には無かった現代のインフラが張り巡らされていて、その部分の2次災害がどの様に生じるのか、余りマスコミでは言われていない。自分にも分からない。

 

昨夜はスーパームーンだった。ニュースなどではスーパーブルームーンとも言っていたが、自分にはこの違いが良く分からない。月光は青みを帯びているから、スーパームーンの時には更にその青光りが増すのか。午前2時、薄雲が掛かっていたが、大きな月が雲間に見える。夜の外も明るい。この月光の明るさなら、電気の無かった江戸時代、月の明かりで勉強ができたかも知れない。10数年おきにやってくるスーパームーン。前回も今回もベランダに出て、満月を眺めたが、次の機会はもうないだろう。