ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.4(水・曇り)米国の混乱と世界経済。

 

 

こんな時慶大中山教授が生きていれば的確な解説をするのだろうが、残念ながら去年52歳の若さで急死した。もう一人上智大に太っちょの前嶋さんがいるが、この二人の丁々発止を楽しみにしていたが、一人が欠けて、今や米国政治解説は片肺飛行の状態だ。ウクライナ戦争も大事かも知れないが、米国の政治状況、その混乱が世界経済に与える影響は大であり、BS報道番組はいつもいつもウクライナ戦争を放送するのではなく、もっと多岐に渡った情報を提供してもらいたい。

 

米国社会、政治の分裂はもう30年以上も前から言われ続け、政治で言えば共和党民主党で真っ二つに割れている。双方が拮抗し、結果、8年置きに大統領が入れ替わっている。次の選挙まで後1年。老害のバイデンが再出馬する可能性も高いが、嘘つきペテン師のトランプが対抗で出て来るこちらの可能性も高い。そうなると4年前のバイデンートランプの再対決になるが、どちらが大統領になっても好ましいとは思えない。

 

昨日下院議長のマッカーシーが下院議員の選挙により解任された。米国議会史上初めてのことである。多数派を占めている共和党員の内、8人が寝返った結果、解任となったものだ。10か月前、彼が議長に選任された際、この時も共和右派強硬派の反対に遭い、15回の投票を経て、漸く議長に選任されたのだが、共和党議員221人の内、数人の反対で法案が成立しない状況が続いている。獅子身中の虫とは正のこのことだが、7-8人の強硬派議員により、米国議会政治がにっちもさっちも行かない状況はここ何年も続いている。いっその事、共和党民主党獅子身中の虫を追い出して、すっきりした態勢で臨めば良いと思うのだが、中々そうも行かないようだ。

 

米国政治の混乱とそれに相まって長期金利の上昇で、ここの処の米国株式市場は連日の大幅安で、米国市場の軟調は世界の市場に悪影響を与えている。東京も昨日500円下げ、今日は更に700円以上下げて、ここ5日間、連日の下げで2000円以上も下げ、とうとう3万円チョイの水準まで落下した。そろそろなべ底と思いたいが、日本も世界も米国の動きに影響され、政治の混乱と金利上昇がクリヤーにならないと、中々元気な姿は取り戻せないか・・。秋は憂鬱。憂鬱な秋が忍び寄ってきている。