ちゃおチャオブログ

日々の連続

第2回西国観音霊場大阪編(14)第3番粉河寺に参拝。

粉河周辺の案内図。紀ノ川に沿って町や史跡が散在している。今は紀の川市となっている。

 

  • 嘗ての門前町区画整理によって、綺麗な商店街になっている。・・が過疎化が激しい・・。この道路の突き当りが粉河寺だ。

  • 商店街の途中からバスで会った初老の人の車に乗せてもらい、この橋の手前の交差点まで送ってもらった。

本来今日の予定(希望)は第2番紀三井寺を回り、第4番施福寺を続けて巡拝する希望を持っていた。更に時間があれば粉河寺の隣の根来寺へも足を伸ばす希望もあった。だが、今の足の状態で、結果的にはここ粉河寺の1ケ寺になってしまった。先ず第一に紀三井寺は去年巡礼ではなかったが既に参拝はしている。従って今回巡礼しなくても、御朱印帳にはその時の写真を代わりに貼り付けておくことにした。施福寺に関しては、自身の体力、脚力の減退が原因だ。

犬鳴山温泉でバスが小休止した間に運転手に粉河寺への最寄りのバス停を聞いたが、運転手は無愛想。お寺の事を良く知らないのか、或いは経営不全の待遇に不満を持っているのか・・。終点の粉河駅で、駅員に聞いてくれ、とのこと。・・まあ、良いか・・、お寺の前で下りなくても、電車で行ったらどの道駅からの歩きになるのだから。

そのやり取りを聞いていたのか、自分の右後ろの座っていた初老の男性から、「粉河寺は駅から真っすぐ行ったところにありますよ。分かり易い場所です。」と教えてくれる。自分もお礼を言いつつ、今西国観音霊場巡りで、これから粉河寺に行く旨を伝えると、話し好きなのか、巡礼が珍しいとでも思ったのか、色々と話をし出し、彼は以前大阪に住んでいたが、数年前にこの町に引っ越して来た。今日は用事で大阪に行ったが、大阪からはいつも熊取でバスに乗り換えて粉河に戻る。乗り換え時間を入れると電車もバスも大体同じくらいの時間だが、バスの方が電車よりも安くつく。だから大阪へ出る時はいつもこのバスを使っている、等の話をしてくれた。実直そうな初老だ。バスは自分とこの男性の二人だけだから、大声で話しても誰にも迷惑は掛からない。

犬鳴山温泉の少し先が峠になっていて、そこから先は紀の国、和歌山県だ。30分も掛からずに粉河駅に着き、バスはお寺とは反対側の駅前に着いたので、線路のガードを潜ってのお寺への行順も親切に教えてくれた。行順通りに駅前の少し登り坂の通りをお寺に向かって歩いていると、後ろから警笛を鳴らす車がある。振り向くと、先ほどのバスの人だ。車を駅前の駐車場に止めて置いて、これから自宅へ戻る処とのこと。お寺まで乗せてくれる、というので、そこから200m程先のお寺の前の交差点まで乗せてもらった。見ず知らずの人で名前も聞かなかったが、袖触れ合うも他生の縁か・・。

交差点の前の赤い橋を渡った先に大きな山門がドンと構えている。立派な山門だ。どこか高野山の山門を思わせる風格がある。秀吉の紀州征伐で、根来寺と共に全山焼失したが、この山門、ここでは大門と呼ばれているが、江戸中期に再建され、重要文化財になっている。大門の左右には怖い形相の阿吽像が睨みを利かせていた。

 

  • 橋の先に山門が見える。

    • 風格のある山門で、ここでは大門と呼ばれている。

       

      江戸中期の再建で、重文だ。


      左右に立派な仁王像が睨みを利かせていた。