ちゃおチャオブログ

日々の連続

第2回西国観音霊場大阪編(16)粉河寺本堂は西国霊場の中で最大の大きさ。

参道の正面に更にもう一つ大門がある。ここでは中門と呼ばれている。

 

漱ぎの水盤も凝った造りの蓮の造形だ。

 

中門の手前に身代わり地蔵尊が祀られている。

 

この中門も立派な造りで、重文に登録されている。

 

 

西国霊場はどこも大きなお寺であって、その本堂も壮大だ。今まで巡拝した清水寺長谷寺も大きな本堂を持っているが、ここ粉河寺の本堂は西国霊場の中でも最大の大きさと言われている。豊臣期に全山焼き討ちに遭い、その後江戸時代になって再建されたものだが、それぞれ重文に指定されている。これ程大きな本堂とか、大門を見ると、当時のこの地方の財力の豊かさが感じられた。

参道の先に見える大門、ここでは中門と呼ばれているが、これも又立派な欅造りの大門で、四天王像門になっている。この四天門は高尾山の薬王院と同じで、大門の前後左右に持国増長広目多聞の四天王が祀られている。高野山の大門は阿吽2体の仁王門だったが、ここ粉河はそれを越えている。この門に架かる扁額「風猛山」は紀州徳川藩主の直筆である。

凝った蓮の形の水盤で手口を漱ぎ、中門に向かう。4体の四天王に守られた門を入ると、そこはもう本堂の境内だ。前方に大きな石組の花壇とその奥に本堂の大屋根がどっしり構えている。この石垣も又国指定の名勝となっている。確かに他では見られない珍しい石組だ。

門を入った直ぐの左手に若山牧水の句碑が立っている。牧水は沼津の千本松原に終の棲家を構えたが、それ以前は漂浪の歌人、全国津々浦々旅をし、いつかの時点でこの寺にもやって来たのだ。大きなお寺に彼も驚いたに違いない。

 

  • この門は四天王門だ。

     

    4体の四天王が寺を守っている。


    門を入った直ぐの場所に若山牧水の歌碑があった。

  • 門の前方に大きな本堂の屋根とその手前の複雑な石組が見える。