ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.24(金・晴れ)トランプ的世界。世界は極右化へ。

 

 

昨日のオランダ総選挙で極右政党の自由党投票率でトップに立った。反イスラム、反移民、反EUを掲げていて、BRIXITならぬNEUXITを公言している。現首相の中道右派は第3位に後退した。弱小政党が乱立しているこの国で、連立を組まないと政権は取れないが、今の処、この極右と一緒になる政党はいないようだ。

 

先週はアルジェンチンの大統領選が行われ、極右主義者が大統領になった。彼はアルジェンチン版トランプを標榜していて、トランプも早速祝電を送った。インフレが100%を越えるこの国で、社会制度はほぼ壊滅状態で、ペソも紙屑どうようだ。だから、彼は自国通貨ペソを廃止し、米ドルに自国通貨にしようとの選挙公約し、併せ、中央銀行も廃止すると。果たしてそんなことが上手くいくとは思えないが、いずれにしてもハチャメチャだ。国が潰れるとはこういう事か・・。一番喜んでいるのはトランプかも知れない。

 

スペインでも7月に総選挙が行われ、現首相率いる政党が大幅に議席を減らし、第1党の座から落ち、第3位の極右と第1党になった国民党との連立政権も予想されたが、それでも過半数に至らず、現政権が他の野党と組んで過半数を維持し、事なきを得た。

 

今現在ガザで戦争状態になっているイスラエルネタニヤフ政権も極右との連立で、戦争指導ににっちもさっちも行かない状況が続いている。極右の閣僚は徹底抗戦、殲滅派で、今回の一時停戦も強硬に反対していたが、世論に押されたようだ。

 

丁度1年後の来年11月、米大統領選が行われるが、バイデンートランプがこのまま対決するとなると、バイデンは82才、トランプは78才、いずれにしても後期高齢者同士の戦いになるが、最近とみに衰えの見えるバイデンには勝ち目はないだろう。選挙民はこれ程に高齢な大統領は米国に相応しくないと思うだろう。

 

トランプが大統領になれば、MAGA,米国第一主義で進み、米国の利益を最優先に考え、他国のことなどどうでもよい。米国の利益に結び付かない援助はカットし、米国製品の強引な売り込みを図って行くだろう。

 

各国が全てにつき自国優先で押し進んで行ったら、争いは今以上に多発し、過激になり、紛争の種は尽きない。21世紀が始まってまだ20年、この先の世界はどうなって行くのか・・。