ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.28(火・晴れ)ジャパ行きさん、唐行きさん、トーヨコさん。



 

歳末防犯に向けてのひと足早いアピールかどうかは知らないが、昨日、露木警察庁長官が警視庁保安課長の案内で新宿歌舞伎町を視察した。お膝元の警視庁警視総監ではなく、お国元の警察庁長官が現場視察をするとは並々ならぬ決意だが、ホストクラブに嵌った女性が多額な売掛金を背負わされ、街娼に立っている状況が国会でもヤリ玉に上がっている現状、警察の一番のトップが現場に足を入れるのは止むを得ない事情もあったのか。

 

嘗て日本は外人女性に取っては良い稼ぎ場だった。それは今でも続いているのだろうが、外人女性、特にアジア系からはジャパ行きさんと呼ばれていた。昭和30年、40年代など、東京の県境を越えた茨城県の荒川沖などそうしたセックス専門のパブやスナックが軒を連ねていた。ロシアベラルーシ系のブロンド美人は赤坂辺りの高級クラブ。警察も時々は手入れをするが、まあ、甘かった。

 

嘗て戦国時代の日本では、女性の人攫いや身売りが横行していて、その中には海の向こうへ売り飛ばされる女性もいた。唐行きさんと呼ばれていて、実際は中国よりももっと先の東南アジア方面へ売り飛ばされていた。各地の日本人町にはそうした女性が生業をたてていたのだ。戦後の小説、サンダカン8番館は戦前の貧しい日本女性を戦国時代のそうした女性になぞらたものだが、日本女性は海の向こうで重宝がられ、アジア人白人は日本で持てはやされた。人身売買ではないが、性のバーターだ。

 

今はトーヨコ時代。歌舞伎町のホテルトーヨコ周辺には未成年を含めた若い男女が集まり、性の解放。更にその先の大久保公園は今や街娼の聖地。都立大久保病院から公園にかけて2-3m置きに若い女性が言葉がけを待っている。その場の交渉で、直ぐその先には連れ込みホテル街が軒を連ねている。街娼は個人営業ではあるが、それを支える一大セックス産業が周辺にある。

 

若い女性をホストクラブに誘い込むスカウト集団、何とか言う企業名があるが、1000人規模で動いている様だ。上場企業の社員数を上回っている。1000人の街頭スカウトに騙され、ホストに嵌り込んだ世間知らずの若い女性は良いカモだ。餌食になって人生を狂わせた。今更国会、警察長官もないものだ。こうした風紀上の問題を野放しにしてきた今までの行政の責任だ。職業選択の自由とか、営業権とか、行動の自由。何でもかんでも自由を許し、野放しにしてきた結果がこれだ。規制をしてこなかった政治の責任は大だ。昭和50年代歌舞伎町浄化作戦で一時はクリーンになった歌舞伎町も、今又更に悪い状況に陥っている。小池さんは政治権力維持で手いっぱいで、やる暇もない。困った状況だ。