ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.2(土・晴れ)ガザ戦争再開。正規軍はゲリラには勝てない。

 

7日間の休戦が終わり、昨日から又イスラエル軍の攻撃が始まった。1日で既に民間人200人が殺された。戦争に名を借りた殺人行。攻撃するイスラエル軍に取っては、ハマスも民間人も区別は無い。そこにいる人間は皆敵だ。ハマス殲滅作戦を遂行していく以上、そこにいる人は全て殲滅して行かなければ遂行できない。形式的には戦闘員、非戦闘員の区分けはしているが、やっていることは一緒くただ。ハマスに協力して以上は戦闘員と同等だ。

 

しかしイスラエルは殲滅も出来ないし、ガザのパレスチナ人全てを抹殺することはできない。近代戦に於いて、正規軍がゲリラに勝てないことは歴史が証明している。それはベトナム戦争で、米軍が手ひどい目にあったのは誰でも知っている。ベトコンを殲滅する為に枯葉剤を大量に散布し、そこに住む人民ことごとくを殺そうとしたが、米軍は結局それは出来なかった。米軍とベトコンとは圧倒的力の差はあったが、ゲリラを退治することは出来ず、敗退した。

 

それ以前の対仏独立戦争、或いはアルジェリアでの独立戦争、その後のアフガン、シリア、イラク戦争、どこでも正規軍はゲリラ戦法を取る相手方には手こづった。結果、引き上げるを得なかった。古くは日中戦争時の中国便便衣兵で、民衆の中に紛れ込み、戦う時に姿を現す。正規軍と正規軍の戦いで、雌雄を決するのではなく、いつどこからか突然に攻撃される状況は、正規軍に取っては悩ましい限りのもので、結局戦う土俵が違うので、正規軍はゲリラ集団に勝てないことになる。

 

イスラエル軍首脳もそれは分かっていると思うが、やむを得ない事情で戦争を再開することになった。ただユダヤ人は賢い人種だ。それが分かっていて、いつまでも戦争を続けるとは思わない。この1週間の休戦で、戦争の無い有難さを充分に理解した筈だ。口では大仰なことを言っているが、内心では停戦を求めている。

 

仲介役がクエートとエジプトでは余りにも力がない。米国ロシアは仲介役にはなり得ない。中国は自ら火中の栗を拾おうとはしない。とすると矢張り、G7,フランスドイツを中心にしての日本の参加。こうした観点から早期停戦を模索しなくてはならなにのだが、昨日から中東ドバイに行った岸田総理、一体どこで何をしているのか・・。お金をばら撒くのが能となっているが如しだ。G7議長国、こんな時こそ、G7首脳を集め、こうした方向で議論を進める旗振り役をやらなければならないのだ。