ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.19(火・曇晴れ)まなこの奥に、目は心の窓。美声の言霊。

 

 

昨日のNHKクローズアップ現代。先日亡くなった山田太一脚本家に焦点が当てられた。監督のテレビドラマに出演した水谷豊、中井貴一菅原文太などの俳優がそれぞれ監督の思い出を語っていた。監督は彼等に尊敬され、憧憬され、惜しまれて死んで行った。

 

番組の中で監督が話し、答え、ドラマを振り返っていた。テレビ画面の中の監督の瞳。純粋で美しかった。嘘偽りのない美しい眼差しだ。目は心の窓という。全くその通りの人間性がまなこに現れていた。慈眼とは少し違った、曇りのない澄んだまなこだった。

 

監督の幾つかのテレビドラマを思い出す。人間味に溢れた、心温まる、人間ドラマだった。自分はこうした時代に生き、こうしたドラマに接することが出来、幸せ者だ。

 

新宿に大弁護士がいる。彼とは20代後半に知り合い、現在も交際しているが、大病になり、何回か死地を彷徨った。彼も又美しいまなこをしていて、60過ぎた今でもその純粋なまなこは変わらない。自身の健康問題、辯護士業としての辛苦、それ等を越えて今なお澄んだ眼差しだ。素晴らしい心の持ち主と思う。

 

先日の大谷翔平ドジャース入団報道。朝から各局が生中継をしていた。その時の大谷選手の会見発表と、質疑応答。彼の美声に心打たれた。演歌歌手、オペラ歌手よりも素晴らしい澄んだ声音。彼の曇りのない心の裡が声として外に出ていた。丁度山田太一の眼が心の裡を表すように。

一言主命が山中で出会った女性の名前を尋ねる。言葉は言霊だ。言葉の中に霊が籠っている。先日の大谷選手インタビューはそんな風に響いてきた。ドジャース優勝、ワールドシリーズ制覇。彼は神の存在に近づいてきているように思えた。

 

今日は又冷える。寒い。午後からカラオケとOB会。1年元気で過ごしたことを伝え合う。しかしそこにコブさんは既に無く、服先生も都合で会えない。何か心躍らない集まりになりそうだ。