ちゃおチャオブログ

日々の連続

1.12(金・晴れ)自衛隊に感謝。真の国防軍。



 

能登半島の大変な状況が毎日映像で流される。半島には高い山はないが、盆地が分立していて、盆地と盆地の繋がりのような半島だ。盆地を結ぶ道路は殆ど1本しかなく、その道路が地震でズタズタになったら、外との交通は遮断される。こうした盆地部落は多分江戸以前からこの地方にあったものだろう。半島のどこにもお城はなく、お城が無いという事は、ここを領有していたお殿様もいなかった。大半が幕府領で、その統治は金沢、加賀前田藩に委託されていた。

 

こうした孤立した盆地があちこちに取り残され、県や国からの救助を求めていても、中々思うようにいかなかった。医師にしても救援品にしても道路が無ければそこに行きつけないのだ。そこへ自衛隊がやってきた。道なき道を切り開き、峠道を作って部落に達した。人が通行できる程度の道で、重機は使えない。そこで自衛隊が救援品をリュックに詰めて、雪道を運んで行った。集落民からの沢山の感謝の言葉。隊員の労苦はねぎらわれた。

 

自衛他には元より輸送用の大型ヘリを多数有していて、今回それらの大型ヘリが投入できなかった何等かの事情があったのだろうが、そうした場合、最後に頼るのは人海戦術だ。彼等の場合、対敵作戦の為に日々訓練に務め、体力増強に努めているが、そうした頑強な身体は、戦闘以外にもこうした災害の場でも大いに役立った。こうした道路作りと荷物の搬送。それは消防士にも警察官にも出来ないことで、唯一、自衛隊員が可能なことで、今回も又見事にその実績を作った。

 

能登の人々に限らず、国民は彼等の働きに感謝しなければならない。Self Defence Forth. 確かに直訳すれば自衛隊だが、もうSelfは取って、Nationalに格上げしなければならない。National Defence Forthだ。名実ともに国防軍。対敵と戦うだけでなく、こうした災害に際して先頭に立って国を守る。国防軍だ。同じ発想は米軍にもあり、今回も東北大地震でも米軍はいち早く手を上げて、救援に向かった。国を守ろことは敵と戦うだけではない。大地震、大災害で国が未曽有の困難に立ち至った時に、いち早く救援に向かう。

 

今回も、いつの災害時にも自衛隊員は大きな活躍をしているが、マスコミの報道が余りにも少ない。今回の山間部への徒歩での救援はあちこちであった筈だが、テレビに映される事は余りない。政府ももっと映像を流すべきだ。マスコミに働きかけるべきだ。そうすることに自衛隊が評価され、隊員のカッコよさのイメージ作りに役立ち、入隊希望者も増えて来るだろう。それが国防の第一歩だ。総理も良く考えたがよい。