大山鳴動して鼠三匹。年末から始まった自民党安倍派の裏金作りの検察捜査。政権がひっくり返る程の大騒動になるかと期待していた国民は、来週からの国会開催を前に検察が三匹のネズミを捉えただけで幕を引いたのを見て、多くの人は落胆した。矢張り、安倍派中枢には及ばなかったかと。
国民はもっと怒らなければならない。国会議員という特権に収まって、No-Taxの数億という裏金を濡れ手に粟で手にして、その使い道は杳として明かさない。どっかにばら撒いていたのか、私腹を肥やしていたのかすらも明らかになっていない。金丸信のように30億円もの金塊をベッドの下の隠し金庫にため込んでいたのが発覚した大見世物を期待していた向きには、尻つぼみに終わった今回の捜査には情けなさも感じている。
検察にも言い分はあるだろう。法律の不備。検察官は法律の枠内で動かなければならないのに、彼等を罰する法律の規定がないと。だから、何もできないと。今後、検察審査会で2回の決議を経て、安倍派5人衆は強制起訴されるだろうが、現状の法律では彼等を処罰することは無理だ。
世の中は国民が変えて行かなければならない。検察はあくまで補助機関だ。検察が国を変える訳ではない。国民の力だ。次の選挙には、こうした特権の座に居座って、やりたい放題、脱税行為を行った議員に投票してはならない。法律改正も求めなければならない。自民政権下で行われてきた、やりたい放題をこれ以上、許してはならないのだ。