ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.2(日・雨/曇り)安楽死。

 

 

以前も同じようなテレビ番組を見たが、今日もフジTV,ノンフィクションで安楽死を放送していた。40代の妻、2児の母親が、子宮がんが悪化し、各部位に転移し、今まで大変な苦しさに耐えて来た。一時小康を得て回復したものの、最近また再発し、安楽死を決意した。

 

スイスの民間会社に登録し、去年夫と共にスイスへ行き、3日後に安楽死した。18歳と小6、12才の娘は自宅でスマホで最後の瞬間を立ち会った。本人は苦しむことなく、殆どにこやかに死んで行った。40代の若さで、自ら死を選ぶのは重大な決意のハズだが、テレビで見る限り、本人にはそうした悲壮さはなく、あくまで日常の延長線上の出来事の一つと捉え、死んで行った。強い精神力の持ち主だ。

 

人にはそれぞれの行き方がある。不治の病で、助かる見込みはない。死に向かって苦しむだけだと分かっていたら、安楽死は一つの選択肢になる。彼女の選択は賢明だったのだろう。

 

しかし、日本では安楽死は非合法だ。自殺介護をしても犯罪になる。個人の選択肢は限られていて、安楽死したいと思う人は、それが合法化された国に行かざるを得ない。それはおかしい。日本でも法整備し、個人の尊厳が守られる形で、安楽死を合法化すべきだ。個人の選択の自由が制限され、お金のない人は安楽死すらできない状態になっている。自ら死を選ぶのは、自殺でしか叶えられない。為政者はそれはおかしいと思わなければならない。