ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音まほろば奈良の巡礼記(35)近鉄橿原神宮駅前。

村営バスは明日香の田園地帯を走り抜け、直接橿原神宮駅に向かった。

 

橿原神宮前だ。田舎とは思えない綺麗な街並みだ。

 

橿原神宮駅前。初めて来た。

 

駅前は全体が綺麗に整備されている。

 

 

明日香村営バスは、最初の飛鳥駅ではなく、その先の近鉄吉野線橿原神宮前駅が終点だった。奈良駅前にあるホテルに帰るには、こちらの駅の方が都合が良い。以前車で神武天皇陵のある橿原神宮へは来たことがあったが、電車で来たことは無く、この駅は初めてだ。京都、大阪、多分名古屋からも近鉄特急が直接乗り入れる駅に違いない。駅は立派な造りで、天皇家に連なる皇族も特急でやってくるのだろう。それなりに気品の感じられる駅だ。駅前も広く、良く整備されている。

 

橿原神宮は駅からも近く徒歩圏内だ。歩いても5-6分の距離だろう。以前だったら、駆け足で往復したかも知れないが、今日はもう無理だ。以前一度行ったことはあるし、今日又改めて行くことは無いだろう。神武天皇陵にずっと続く玉砂利の参道、あの靴の下に響く足音と感触。最初に来た時は、心の震えを感じた。3か所の心の震え。広島原爆記念館への入館時と江田島海軍兵学校とここ神武天皇陵。気持ちを高ぶらせる目に見えない精神的な何かが存在しているのかも知れない。

 

殊更駅前で何かをする用事もなく、又休んだり、飲んだりするのは中途半端な時間帯で、そのまま電車に乗り、近鉄桜井駅でJRに乗り換え、奈良駅に向かった。この線は大和山の辺に沿って北上する線路で、右手は大神神社の山並、その先の左手には巻向遺跡もあるのだが、残念ながら電車の中からは見えなかった。天理を過ぎ、右手に横井病院の白い建物が見え、直ぐその先の帯解寺の無人駅を過ぎれば、もう奈良駅だ。

 

駅前で殊更休むことなく、そのまま奈良駅に向かった。

 

今度は電車でゆっくり来てみよう。

 

でもも、そんな機会はやって来ないだろう・・。

 

ああ、近鉄特急が走っている。