ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.1(火・曇り)第102代総理大臣。喜三はのんさん発見。押込み強盗の恐怖。

 

明治の元勲、伊藤博文侯爵から数えて102人目になる総理が今日の午後の衆参両院の投票で選ばれた。5回目の挑戦だから昭和平成令和3代の巌窟王袴田さんには遠く及ぼないが、それでも信念の人だ。今回を最後の挑戦と公言し戦いに挑んだが、見事その椅子を射止めた石破茂さん、先ずはおめでとう。

 

3回目、4回目と党員党友からは圧倒的な支持を受けたが、決勝戦では派閥の談合から弾き飛ばさせ、残念な結果に終わっていたが、それでも党を出ることなくはぐれ猿のごとく疎外されつつも党内に居残り、今日の栄冠を得た。その裏には奥さんの内助の功も大きかったかも知れない。慶応同士の先輩後輩で、本人も来生にもう一度結婚するなら今の奥さんだ、とおのろけを隠さない。

 

政治家には毀誉褒貶は付き物だ。鳥取への帰省の度に夜行寝台を利用することから「ポッポ屋」と呼ばれたり、夜の付き合いができず、「全国ラーメン議員連盟」を作ったり、自民を出たり戻ったりした関係で「日和見」と呼ばれたり、党内では彼を評価する声は少なかった。むしろ「石破」の名前を出すと顔をしかめられたり、不機嫌になり、その筆頭はマンガ太郎で、石破を忌み嫌っていた。その天敵とも思える太郎さんを党の最高顧問に迎えたのは、度量の広さの現れだ。

 

自身も含め、内閣党役員に元防衛大臣を4人も置き、同じ防衛族の長島を総理特別補佐官に据え、防衛族で固めた。今日の東証ではIHIが500円高三菱重工も8%を越える上げで、防衛関連企業が高跳ねた。日米地位協定の改訂、憲法問題、自衛隊の位置づけとアジア版NATOの推進。粘り強い彼にはどこまで出来るかの期待もあるが、一方で彼の師とする田中角栄がやり過ぎた結果、米国から足元を掬われる形で失脚した例もあり、対米関係には気を付けるべきだ。安倍のように米国の言いなりになっていれば、政権も安泰で、延命もできるだろうが、彼の信念からしてそうはならないだろう。

 

能登豪雨災害から2週間、行方不明になっていた喜三はのんさんが今日富山湾で発見された。輪島の郊外の自宅で2階まで押し寄せた濁流が家ごと押し流し、直前まで両親、級友とスマホで連絡を取り合っていたが、突然に途絶えてしまった。遺体はどこをどう流れて富山湾まで流されたのか・・。輪島は富山湾とは反対側の海側にあり、海に流された遺体は、長い半島の先端部、狼煙の岬を回遊して、湾に流れ着いたのだ。はのんさんの漢字は難しくて書けないが、実際、今日のニュースを知ると、波音の漢字でも良い。波間を漂い、数百キロを漂流し、今日漂着した。いつも朝市に出かけている祖父は自分と同じ歳だ。彼女も時々手伝いに朝市にやってきたという。涙ながらの祖父の話だった。神は残酷だ。こんな素直な少女の命さえも奪い去って行く。

 

日本がいつからこんな無法図な怖い国になったのか。一昨日深夜、練馬の住宅で複数人の押し込み強盗があり、昨日は隣町の国分寺で、同じような強盗団。今日は又所沢で同様の凶悪強盗が発生した。

 

空き家に盗みに入るのは昔からあった犯罪だが、最近ではメールやスマホ等で連絡し合って、数人が集まり、そこに住人がいようがいまいが、ガラスを割って侵入。家人をガムテープでぐるぐる巻きにして強盗を働く。日本がだんだん無法国家になっていく。金持ちが詐欺に遭うのとは違う。普通に生活している市民が、突然に押し込まれる。防ぎようもない。政府がぼやぼやしている間に国家の治安が蝕まれてきた。安心安全国家を維持する為にも防犯カメラの多数カ所設置、犯罪者の厳罰化、等々、政府がやるべきことは沢山ある。石破新政権には、防災も大事だが、安心して住める日本社会の再構築に努力してもらいたい。