ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(27)島の朝。裏山に登る。

昨夜泊まった部屋には液晶テレビも付いていたが、中国語が分からず、早目に寝た。
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団地の外観は古めかしいが、内装は綺麗だった。
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団地の朝。上海辺りの賑やかな中国人とは全く違った人種が住んでいるみたいに朝も静かだった。
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まだ洗濯機までは各家庭に普及していないのか、こうした洗い場、洗濯場に何人かの主婦が来ていた。
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よし、今朝は早朝のこの裏山に登ることにしよう!
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山への登り口には案内板も立っていた。「西天景区」と言うようだ。
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ああ、日本語での説明文も出ている!
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島の人口も少なく、繁華街もなく、夜になるとまばらな街灯で、道路を歩くのにも心配になったが、幸いにこの島には放し飼いの犬などもいなくて、吠えられたり、追いかけられたりもせずに団地の5階の部屋に戻って来たが、まだ夜の8時前だと言うのに、この団地自体がもう既に寝静まったようにひっそりとしている。今の中国の家庭には、もう殆どがテレビが普及している筈だが、そうしたテレビの騒音なども聞こえない。夜いつまでも賑やかにしている中国人の慣習からするとこの島の中国人は別人のようだ。

部屋に戻り、シャワーを浴びて寛ぐが、この家の住人が住んでいるのか居ないのか、物音すらしない。部屋には最新型の液晶テレビが置いてあるが、意味の分からない中国のテレビを見ていても面白くもなく、早々と寝たが、多分まだ9時台だったと思う。

そんな訳で昨夜はぐっすり寝られ、車の音すら聞こえない夜のしじまの中で、久しぶりの安眠をむさぼった。外が明るくなって自然に目が覚める。健康的な朝が始まる。昨日の内に寧波に戻る船の時間を確かめてあり、尤も、確かめるまでもなく、1時間に1本位の割合で船が出ているので、何時の船に乗っても同じようなことだが、一応11時頃の便に乗船する予定でいたから、午前は充分時間がある。

昨日はこの島の一番高い山にケーブルで登り、佛頂山佛頂寺にお参りしてきたが、今日は余り遠出はできない。朝食前の腹ごなしに、この集落の後ろにある小高い山に登ることにする。昨夜ぐっすり寝られたせいか、足の具合も悪くは無い。早朝のまだ人が全くいない遊歩道を山頂に向かって歩く。案内板を見るとここは「西天景区」と言うようで、ご丁寧に日本語の案内文も出ていて日本語では「西天観光地」というようだ。何のことは無い、中国語表示をそのまま日本語表示に変えただけのことで、この程度のことなら、中国語に疎い自分でも理解できる。

登り始めて約30分、山中のお寺に出会う。山で登山者に出会うのではなく、お寺に出会うと言った感じで、山道の真ん中に忽然と寺の門が現れる。山道から「それて、その山門を潜り境内に入ると、どうも観音洞のようだ。こんな朝早くにも参詣者がいて、本堂の中では、何かお祈りをしている。その本堂の横には巨岩をくり抜いた洞があり、薄暗い中に入るとそこにも観音が祀られていた。海の民、中国沿岸地方の人々は観音信仰が強いと言われているが、全くその通りで、この島はどこへ行っても観音様で溢れていた。
 
 
 
 
登山道も遊歩道のように整備されている。
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分かれ道の案内文も分かり易い。
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あれ、山の中にお寺があるぞ・・
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ちょっと中に入って様子を見てみよう。
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ああ、山中の静かなお寺だ。
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誰もいないのか・・。
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本堂の中をそっと覗くと、中に数名熱心にお祈りしている人がいた。
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