ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.28.(日・晴れ)主権回復の日。

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サンフランシスコ条約が発効し、日本が占領下の半独立国から真の独立を回復してから、既に50年以上経つが、自民党政府が何でまた今頃の時期になって、大々的に、天皇陛下までお迎えして、政府主催の式典を行うのか、少し気が知れない。日本はとうの昔に主権を回復し、今になって殊更この日を祝う必要性はどこにもない。
全国の県知事を招き、誰が出て、誰が代理を送ったか知らないが、沖縄に関しては、最初からこの式典に反対し、副知事を代理出席させた。元々反対なら誰も出さなければ良いのに、沖縄はチグハグだ。
今更、何故このような式典を、との疑問はあるが、50年前は、日本国民は等しく今日の日を祝福すべきだった。漸く戦後の占領下から解放されたのだから、沖縄、奄美と言う特殊的な状況はあったとしても、日本はほぼすべての主権を回復したのだから。
 
自民党が先の衆院選の圧勝で、やや独善的、右傾化の動きが強く出てきている。上記の式典も自民党の党是であるとすれば、党独自にやれば良い物を、政府を動かし、陛下まで招き、各県知事まで召集をかけている。
日の丸に起立しない教職員は解雇され、国歌斉唱もしない教員も首になる。個人の主権よりも国家の主権が前面に押し出されてきている危惧を多少感ずる事象だ。
先の靖国例大祭には自民議員160名以上が参拝し、多くの大臣も参拝した。個々の自民党議員が行く行かないは、個人の問題だから、制止は出来ないとしても、国務大臣は行くべきでない。国家神道の美名の元に数多くの青年を戦争に駆り立て、死地に追いやった。国務大臣はそうした国家の冒した犯罪をどう思っているのか。靖国に参拝することが、そうした若者の御霊を慰霊することになるとでも思っているのか。全くアナクロというか、本末転倒だ。自分らが参拝することにより、却って御霊は息まれない。
 
安倍総理は流石に近隣諸国に配慮し、櫛玉だけで済ませたが、副総理である麻生氏は一体何を考え、国家の中枢たる自身の立場も考えずに行ったりしたのか。気が知れない。それ程靖国に行きたければ、副総理、国務大臣を辞任してから行くべきだ。300万精霊に申し訳ない。
 
政治の右傾化に危惧する日本人は多いと思う。強いことを言う、右がかった主張をすれば、国民の賛同を得られる。票が集まる。そう思っている自民議員が多いからこそ、この大挙しての参拝となったが、政治家は単に自己の集票の為だけではなく、日本の為、国民の為をもっと考え行動してもらいたい。
自民がこのまま右傾化を進んで行くと、次の参院選は乗り切れたとしても、いずれ国民からの強いしっぺ返しを受けるのは明白だ。今まで上手に国政を運営してきた安倍総理の更なる良識に期待したい。
 
 
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