ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(61)洛陽郊外の田園風景。

偃師の町を通り過ぎると、洛陽郊外の広大な畑地が広がる。
イメージ 1
 
 
見たところ、かなり丹念に耕作されているようだ。
イメージ 2
 
 
道路も良く整備されているから、行き交う車もスピード感がある。
イメージ 3
 
 
遠くで農作業している人の姿も見える。
イメージ 4
 
 
向うにも大勢の人が作業をしている。排水、給水路なども急速に整備されているようだ。
イメージ 5
 
 
 
 
世界の工場と言われる中国は、先刻通過してきた偃師の町の煙突群に垣間見られたが、同時に偉大な農業国家でもある。この20年、工業化が急速に進展する以前の中国は、世界の農場の感もあり、日本も大豆、トウモロコシ、その他の農産物を大量に輸入していた。広大な大地は果てしない広がりを見せている。

古めかしい偃師を出ると、バスは直ぐにも広々とした田園地帯を走行する。洛陽ですら700万人、東京都区部に匹敵するような膨大な人口を抱えている近郊農地は、ことごとく丁寧に耕され、放農地、荒地などはどこにも見られない。日本はトンチンカンな行政指導によりあちこちに休耕田が見られるが、中国ではそうした畑地もなく、見渡す限りの緑が波打っている。

中国はここ20数年、急速な近代化の道を驀進している。周恩来、鄧小平以来の解放路線、政経分離の経済優先主義が中国をここまで押し上げてきたが、その結果は、上海は既に東京を越える大都会となり、こうした田園風景からも貧しさは一掃され、農業の近代化、集約化は、今や日本を越えているかも知れない。貧しげだった先刻の偃師の町も、10年後に再び同じ道を通れば、街並みは一変しているだろうし、そもそも、そこには新たな複車線の自動車道が建設されていて、今日通った道路など、もはや廃道になっているかも知れない。

大連から瀋陽まで満鉄に乗って荒涼とした満州平野を眺めたのはもう6-7年前のことになるが、今行けば隔世の感を覚えるかもしれない。あちこちに見られた貧しさは車窓の風景からは一掃されているだろう。間もなく新幹線も開通する。今のこうした実り豊かな田園風景を眺めていると、国家を運営する行政の手際の良さ、国民生活の向上が第一と考える指導者層の手腕と、国民をどんどん貧乏にさせていく日本の為政者との比較を考えさせられるものがあった。
 
 
 
 
今は何かの作付の時期なのか。大勢の人があちこちで農作業をしている。
イメージ 6
 

青々とした実り豊かな畑。
イメージ 7
 
 
しかしこの河南の土地も満州に劣らず広大なものだ。
イメージ 8
 
 
バスの中から周りの景色を飽かず眺める。
イメージ 9
 
 
洛陽郊外に近付いてきたのか・・。道幅は更に広くなり、工事も大々的に行われている。
イメージ 10