ちゃおチャオブログ

日々の連続

壱岐・対馬2島巡り(13)左京鼻へ向かって。

高台の上にある国民宿舎からは湾の向こうの老人施設等が見える。島ではこの辺りに唯一温泉が湧き出て来る。

 

石船のプール。メダカが何尾も泳いでいた。

 

この湾の向こうに黒崎砲台、猿岩、などがある。鄙びた景色だ。

 

 

この島にやってくる直前、司馬遼太郎の「街道をゆく」=(壱岐・對馬道)を読んできた。この旅行記を読むのはほぼ40年ぶり位か・・。彼は日本全国の地方を旅し、「街道をゆく」というシリーズ物の旅行記風土記にまとめその総数は40巻を超えている。日本全国を網羅し、自分もこのシリーズ物はかなりの巻は読んでいた。去年石垣島へ行き、沖縄ソバ店主のトニーさんと再会してきたのも、20数年前、この「街道をゆく」の中の(沖縄の道)の中に通事の子孫として出ていて、どんな人かと会いに行ったのだが、20数年ぶりに再会したトニーさんは、自分の事は全く覚えていなかった。色々な人が全国からいろいろと訪ねて来るであろうし、自分はその内の一人として埋没し、記憶の中から抜け落ちていたのだろう。

 

石垣の通事は中国語の通訳官で、清の冊封を受けていた琉球王国には必要な職制だった。この壱岐・對馬にも同じような朝鮮語の通事でもいるのかと、そうした興味も持って「街道をゆく」を読んだのだが、それは出ていなかった。江戸時代を通じ、日本と朝鮮との間は、僅かに10数回の朝鮮通信使の往来に留まり、国交はあったとしてもお互い疎遠の国で、人物の流通は絶えて久しく、日朝との間にはそうした通訳官を置く必要はなかったのだ。朝鮮は地理的には日本に一番近い隣国ではあったが、元寇以降文物の行き来は僅少で、日本にとっては近くて遠い国だった。

 

その「街道をゆく」の中に、この島は高い山も無く、田畑の広がる「散村」との記述があった。取り分け大きな町はなく、4つの町が同じような規模で競い合っている。島での中心になるような町はなく、お互いが対等の関係だった。司馬が来た50年ほど前、この島は確かにその通りの一島一郡の壱岐郡で、昨日フェリーでやって来た郷ノ浦、北端の勝本、南端の石田、東側の芦辺の4つの町がそれぞれが港を持っていて、20年ほど前の平成の対等大合併で、この島は一島一市の壱岐市になった。

 

ガイドのバスがやってくるまでの数十分、高台にある国民宿舎の丘の上から周辺の集落、湾越しの老人養護施設等々を眺めながら、司馬の「街道をゆく」を思い出していた。暫く待った後、ガイドの大島さんがやってきて、出発時刻を間違えたとの釈明があったが、実際はどうかは分からない。添乗員と地元ガイドの上下の関係で、大島さんが自ら悪者になったのかも知れない。バスは台地の上からUの字道路を下り降りたが、その間、宿舎の従業員7-8人が総出で台地の上から手を振り、感謝の気持ちなのか、別れを惜しんでいた。自分も夕食時に焼酎セットをオーダーしたり、結果的に飲んでしまったが焼酎2本を買ったりして、少しは貢献できたのか・・。大島さんの説明によれば、こうしていつまでも見送るのはこの宿舎の昔からの流儀とのことだった。

 

楕円形に近い島の北西端から左京鼻のある東北端まで島を横断するのに20分もかからない。一度島を南北に縦断している唯一の国道を横断する。その前に鬱蒼とした林の中にある産土神社、月読神社の前を通過する。司馬の本の中にも書いてあったが、この島は神社が多い。農耕と神社。農耕により生活に余裕ができ、富の集積も出来、豊作に感謝する気持ちも芽生えてきた。それ以前にこの島と北隣の対馬は大陸の宗教的習俗を最初に取り入れきた島だ。月読命天照大神の弟で、須佐之男命の兄君だ。この月読命は京都の松尾大社にも祀られている。そんな説明を受けている内に、バスは目的の左京鼻に到着した。

 

島を東西に横断するのに20分もかからない。途中に産土神社があった。

 

ああ、月読神社。この月読命は京都の松尾大社にも祀られている。

 

島の西北にある国民宿舎から島を横断し、東北にある左京鼻にやってきた。

 

6.18(土・晴れ)EU3首脳、キーウ訪問。



 

ロシア版ダボス会議サンクトペテルブルグ国際経済会議が一昨日から開催されているが、21回目の今回は西側の主要国がボイコットし、淋しい限りの開催となった。数年前には安倍総理マクロン大統領、メルケル首相なども参加し、盛況だったが、今回参加したのは中国以外は弱小国家で、それもリモート参加だ。唯一首脳が来たのは、トルキスタンかどこかのスラブ国で、ベラルーシの盟友ルカシェンコすらも顔を出していない。ロシアの退潮は顕著だが、にも拘わらずプーチンの強がりは相変わらずだ。国が潰れるまで、やせ我慢するしかないのだ。可哀そうな男よ。

これに合わせたように、昨日はドイツ、フランス、イタリアの3首脳とルーマニア大統領までが示し合わせてキーウを訪問、3人はウクライナEU早期加盟を後押しすると表明。この戦争がどんな決着を見えるか不明だが、ウクライナの国が消滅しない限り、EUへの加入は確定的になった。

今日は又、英国ジョンソン首相が抜き打ちでのキーウ訪問。3か月ごとにウクライナ兵1万人を英国において訓練させる、との表明。ウクライナ国民、ゼレンスキー大統領に取ってもこんな心強い話はないだろう。

ここでも又日本はお金だけの支援で、ドイツが行うような強烈な武器の援助は無い。米国に次ぐ莫大な資金援助を行っても、クウエート戦争時のように、余り感謝もされず、気にも止まらないだろう。ロシアが破壊した町の復興に、なぜ日本が金を払わなければならないか、大きな矛盾を感じる。国際社会は、破壊行為を行ったロシアに支払い請求をすべきだ。食い逃げは許さない。

 

 

 

6.17(金・晴れ)わら釘人形のプーチン呪詛男。

 

 

松戸在住の70歳の男が松戸署に逮捕された。容疑ははっきりしないが、文化財保護法か器物損壊だ。警察も全く無粋なことをする。こんなことをしていたら、本当の犯罪はなくならない。悪魔のプーチンを勢いづかせるだけのことだ。

この松戸の70男、痛快痛快、の一言。多くの人が願っていることを身をもって実行してくれた。

松戸市内の幾つかの神社に、顔の部分にプーチンの写真を張り付けた呪詛の藁人形を立ち木に打ち付け、プーチン死ね、とか、プーチンくたばれ!の呪詛の言葉を書き付けた。ウクライナにおけるプーチンの残虐行為を見ている日本人の多くが思っていることだ。自分もいつも神仏に願っている。1日も早いプーチンの地獄行きを。

その彼が打ち付けた立ち木の一つが、さる神社の神木だったようで、その神社からの被害届に基づき、警察が彼を逮捕したようだ。70男からすれば、神木に打ち付けたのはやり過ぎだったかも知れないが、逆に、神木に打ち付けることにより、霊験あらたか、神も願を一刻も早く聞き届けてくれると思ったかも知れない。

いずれにしても、この神社にしても警察にしても無粋だ。人の心が分かっていない。諭せば済むことを敢えて逮捕するとは、法を振りかざした悪代官と同じだ。神木とは言え生きている木。少し位の傷は数年もすれば元に戻るし、それ以前に台風や強風で枝木が折れることもあるだろう。釘1本のことで目くじら立てることはどこにもないと思うのだが・・。

自分から言わしてもらえば、国民の気持ちを代弁したわら釘人形の呪詛行為。神社ももっとおおらかに、被害届を取り下げ、警察も早く身柄を解放すべきと思うが・・。日本はプーチンのような言論、行動が規制され、全く何も言えない国ではないのだ。許してやったらどうか。

 

 

6.16(木・曇り)国会閉会、来月参院選。FRB0.75%利上げ...東証、漸く反発、欧州、先物大幅安。



 

昨日国会が閉会し、来月10日、参院選が決まる。昨日夕方の総理会見、全ての法案が会期内に成立したのは27年ぶりだと言っていた。与野党、こぞって補助金や救済金の積み増し請求で、反対する党も無く、争点のない穏やか国会だから、そういうことになるだろう。国会が段々仲良しクラブになってきている。国民民主などもう既に第2与党だ。参院選を戦うと言っても、戦いにはならない。

 

今朝未明の3時、FRBパウエル議長、予想通りに0.75%金利を上げる。これも又27年ぶりの大幅利上げだ。従来の0.25%の3倍の上げ。市場では事前に予想されていて、昨日まで連日大きく下げていたが、この発表を受け、大幅に上がる。ダウで303ドル、ナスダックは270ポイント、何と2.5%も上げた。

それを受けて東証前場は600円を越える上げもあったが、後場から萎んで行き、最後は105円高。上げることは上げたが、全く勢いはなく、精彩に欠く。

恐ろしいのは先物で、昨日上げた欧州は、今日は大きく下げ、ダウ先物も6時現在2%の600ドル、ナスダックはそれ以上にひどく3%の300ポイント以上の上げ。東証先物、現在2.8%、700円以上の下げとなっている。明日は金曜日、本当の嵐に見舞われるか・・。

世界の市場は心休まる一時もない。それもこれも皆、プーチンがばら撒いた地獄の洗礼だ。

 

 

壱岐・対馬2島巡り(12)朝食後、左京鼻へ。

  • 2階の部屋からの朝の景色。昨日はかなり飲んだが、二日酔いにならずに済んで良かった。

緑は濃いが、高い山は見えない。

 

 

干物もあって、しっかり食べた。

 

 

いやー、昨夜は飲み過ぎた。お土産用に買った焼酎ボトル2本をすっかり飲んでしまった。昨夜夕食会場を出る際に、まだ残っていた添乗員に焼酎を買ってあるから、後で部屋に飲みにきませんか、と言葉を掛けたのが、運の尽きだった。自室で待っていると、暫くして隈さんが同行者二人を引き連れてやって来て、添乗員の自分の部屋の方が広いから、自分の部屋で飲みましょう、とのことで、焼酎1本持って、そちらの部屋に移動した。確かに広い部屋で、4人で車座になって飲んでも十分広い和室の部屋だった。焼酎だけでは口元が淋しいので、自宅から持ってきた摘み等も持参した。

隈さんは40代の九州男児、客の二人は自分よりは3-4歳若い、一人は飯能、もう一人は青梅から参加しているとの事だった。皆さん強い。ボトルなど物の10分もたたない内に空になった。まあ、4人で4合瓶だからそういうことになるだろう。皆物足りない口ぶり。3人は自分が食堂会場を出る際に、ボトル2本をぶら下げているのを見ている。結局、残りの1本も飲もう、ということになって、部屋に取りに戻った。隈さんとは空港とか埠頭で何回か言葉を交わしているので、知った人だが、今飲んでいる二人は、この部屋で今日初めて言葉を交わした同行者だ。自分からも、もっと飲むなら、フロントで買えるので、どちらかが買ってきたらどうか、と提案したが、動く気配もなく、自分の残り1本を狙っている話しぶりだ。まあ。しょうがないか、土産は消えてしまったと、後で大さんには言い訳でもすればよいか、と、結局土産用に買った2本を飲み干すことになった。

焼酎が口当たりが良かったのか、蒸留が純なのか、今朝は二日酔いもなく、普通に起きれた。朝食は昨夜の会場の同じ場所。エボ鯛の開きとノリたま、どこの国民宿舎にあるようなパターンの朝食だ。朝食後、チェックアウトするまでの間に、縄文遺跡の人面石の絵葉書を孫に送る。少し漢字混じりで、読めるだろう。チェックアウト後、ガイドの大島さんが迎えの時間を間違え、宿舎の外で30分程待たされる。昔、沖縄でよくあった島時間、沖縄タイム。この島でも都会と違って、時間には追われていない。壱岐島タイムだ。急いでいる旅ではない。ゆっくりのんびり島めぐり。さて今日一番の行先、島の東側にある左京鼻へイザ出発!

 

宿舎の前にある皇太子ご夫妻宿泊の記念碑。

 

記念碑の前で記念の写真を1枚。

 

島タイムでバスとガイドが来るのが遅れ、宿舎の外で30分程待たされる。

 

丘の下には島の集落も見える。

 

6.15(水・曇り)サッカーチュニジア戦。東証続落。年金減額。

 

 

昨夜のサッカー、チュニジア戦。侍ジャパンみっともない負け方をした。先日のブラジル戦で、あれだけしっかり戦ったジャパン、今日などは、軽く捻ってやるものと、期待して見ていたが、先日のブラジル戦とは大違い。ヘタの丸出し、打つ弾は入らず、守りは穴だらけ。国が内戦状態で、ロクに練習もできないようなチームに、大学生と高校生の試合運びをやってしまった。おまけにロスタイムで更に1点を献上、恥のうわ塗り、無様な負け方だった。これではクウエートでも全く期待が持てない。大負けしないように、みっともないワースト記録を作らないように、気を付けなさい!

 

昨夜はずっと夜中過ぎまで、NY先物は大きく上げていて、今日のNYは漸く開け抜けを期待したが、今朝起きたら、マタマタ続落。明け方になって急変したようだ。矢張り、明日のFOMC,0.75%利上げは確定的なのか・・。

今日の東証、再びの続落。この3日間で1500円以上の下げ。明日こそ、あく抜けになってもらいたいが、どうもNYが弱気相場に突入したようで、この泥沼から当分足抜けできないか・・。

 

今日の年金支給日。先日、基金から、年間で約1万円減額されるという通知書が来ていたので、驚きはない。しかも割り算すれば、1回につき1000円ちょっとの減額だから、びっくりする程のことはない。兎も角年金制度が破綻しないことを願うだけだ。年金が潰れたら、数千万人の人が生活できなくなってします。それだけは勘弁してもらいたい。今日は、勝浦の刺身だ。

 

 

6.14(火・小雨) 補助金漬け日本、 持続化給付金、生活支援金、生活支援貸付金、都民割、Go-to。



 

昨日は国会参院決算委が中継されたが、殆ど意味のない質疑で、たまの好天でテレビは見ずに野川に散歩に出た。国会では相変わらず、支援、支給、給付金のオンパレード。国は札を刷るだけだから、気楽なものだ。

人気の都民割、昨日来テレビで宣伝されていて、そんなに良い精度で、都民にメリットがあるのかと、今日ネットでチェックしてみたら、ホテルが6000円以上の宿泊で5000円を補助、日帰りの旅行費用で、3000円以上かかれば、2500円まで面倒見る、との制度。これは良いや。6000円のホテルに泊まれば、僅かに1000円払えば済む。早速どこかへ予約しようと見ていたら、何と、この制度、スタートしてまだ3日も経たないのに、既に完売。即ち、予算枠の上限に達し、利用はできないとのこと。本来の制度は7月31日までの利用期間だったのだが、これでは全く早い者勝ちだ。頭と腕の回転の速い人が、1日おきにどこかのホテルを予約し、そんな人がいっぱいいて、直ぐにも予算オーバーになったのか・・。都は一体幾らの予算を用意したのか、不明だが、本来は都民に不公平にならないように、一人当たりの利用回数を制限するとか、希望する都民には等しく行き渡るように制度設計しないと、不公平だ。

 

これは都民だけの問題だが、国全体では大いなるバラマキ。山口阿武町の使い込み犯田口で有名になった生活支援金。これは困窮世帯に一律10万円を支給すると言うのもだが、4600万円と言ったら、460世帯分。阿武町の人口は約8000人。平均二人の世帯とすれば、4000世帯。この町では1割の町民が町民税を払っていない住民と思われる。

この生活支援金とは別に、上限20万円の生活貸付金もあった。国会で問題になるまでこんな制度があるとは知らなかった。約320万人、総額1.8兆円の国庫負担があるようだが、これは貸付金だから、返済しなければならない。その返済は借りた2年後から始まるとのことで、人によっては、ぼちぼち返済が始まる様だ。処が、その返済が滞っている。国会では、いっその事、返済免除にしたらどうか、という提案も出ている。

確かにコロナで苦しんだ人は沢山いただろう。そうした人々の為に、去年国は一人頭10万円の給付を行った。それとは別に困窮者には更に10万円、又更に20万円の貸付金。その貸付金を返さなくても良い、となったら、丸儲けだ。借りない方がバカだった、ということになる。

持続化給付金詐欺で、今日はドバイに逃げていた男が捕まり、先週は9億円を荒稼ぎした男がインドネシアで捕まったが、この給付金一体どの程度の規模で、どれ位支払われたのか、定かに分からないが、経産省HPでの去年10か月間の支給件数は336万件、総額4.4兆円となっている。

返済がいつから始まるのかHP上では定かでないが、いずれ始まっても、返済不能や計画倒産の会社が続出するだろう。未回収率がどれ位になるのか興味があるが、これも多くの会社にとっては、もらい得だった可能性も高まる。

政府はコロナ対策で10兆円の特別予算枠を作ったが、その10兆円の殆どが、どこかへ消えて行ってしまった、ということにならないよう、しっかりやってもらいたい。政府がこうした輩の食い物にされたら、国が持たない。