ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(74)港の海鮮屋台。

公衆浴場を出ると、外はもう既に夜の闇が降りていた。スイカの行商人は、夜まで頑張っている。
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田舎町にしては、夜景は綺麗だ。
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小さな島の町と思っていたが、中々どうして。
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前方に海鮮屋台の明かりが見える。
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ああ、美味しそうな香りも漂ってくる。
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夕方開店準備中の屋台を見たが、今はどうなっているだろう。
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冷凍イカなど運び込んでいたが、もしや北海道産では?
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ああ、屋台海鮮、この時間既にかなり混んでいる。
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ここは港町だから何でもある。風呂場の塩もみでさっぱりし、更にその後のSPも受け、公衆浴場から外へ出ると、陽はたっぷりと暮れていた。先刻トラックで運んできた路上のスイカ売りは、暗くなった今でも同じ場所でランプを灯して行商をしている。売り切れるまで朝まで掛ってもここを動かないぞ、という意気込みのようなものも感じられる。中国人の逞しさだ。

海外沿いを夕方の海鮮屋台に向かって歩く。もう既に魚を焼く煙の臭いが漂ってきて、賑やかな中国人の喧騒も聞こえてくる。韓国人は賑やか過ぎて、知らない人が聞いたら喧嘩をしているように聞こえる時もあるが、中国人は、その韓国人程は喧嘩言葉でないにしても、威勢が良い事には変わりない。旺盛な食欲と旺盛な行動力。中国人の一つの特性かも知れない。

夜景が綺麗だ。こんな片田舎の群島の外れの更にその外の島でも、夜間照明で街並みは綺麗にライトアップされている。日本の田舎町では考えられないことだ。20年程前、桂林へ行き、街中が色とりどりのイルミネーションでライトアップされ、上海の夜よりも綺麗だった街並みを思い出す。中央集権で無い地方自治の国。こんな田舎でも地方独自の特色を生かそうとしているのか・・。

しばし夜景に見とれ、手近な屋台に坐り、メニューを見る。・・エ、エ! こんな値段で! 一昨日の補陀山の海鮮で食べた料金が思い出される。全く桁外れに安い値段。というか、これが一般中国人の当たり前の料金で、一昨日の補陀山は、大いにぼっていた、ということだ。確かにあの時の値段は、上海の一流レストラン並みの料金だった。

しかし、ここにも、こんな島にも中国人以外の外人がやってくるのだろうか。メニューは写真入りになっていて、中国語の分からない人でも注文できるようになっている。隣で大騒ぎしている中国人グループをしり目に、写真を見ながら、あれこれ注文する。こんなに安いんだったら、思いっきり食べても1000円も掛らない。名物のワタリガニも頼んでみた。見た感じは日本のワタリと変わらないが、この泥海のような黄色く濁った海の中から漁獲されたものか、とのイメージが浮かぶと、それ程食欲の進むものではなかった。
 
 
 
さて、何を頂こうか・・・
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えいや、ここは補陀山と比べたら格段に安い。何でも食べてやれ!
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この島の名産、上海ガニも食べてやれ!
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量が多くて、一人では中々食べきれない。
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しかし頼んだ以上、綺麗に平らげなくては。アンコウが珍しいので頼んだら、変な煮付け!
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いやー、中国人は実に楽しそうに食べ且つ話している。
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帰りに橋の袂を通ると、先刻のスイカ売りが、まだ頑張っていた。
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飲み且つ食った。もうこれ以上は遊べないが・・。
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岱山の夜も又ミニ上海、不夜城のごとしだ。
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