ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(81)天台山「国清寺」に入山。

参道の途中には先刻の石塔へ向かう古道入口もある。帰りに寄ってみよう。
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参道の突き当りには、綺麗な小川が流れていて、その奥には古めかしいお寺があった。
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「随代古刹」とあり、如何にも古めかしい。
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ああ、「国清講寺」。煬帝が名付けた山号だ。
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そう、ここは「天台山・国清寺」。天台寺という名前のお寺はない。ここが世界の天台宗の総本山だ。
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国清寺。これから参内しよう。
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今までこのブログでは「天台寺」と言ってきたが、それは分り易く書いただけであって、現実にはそうした名前のお寺は存在しない。天台山という盆地状の土地があり、その中に幾つかの山があって、広範な山塊の中に十幾つかの著名なお寺が存在している。中でも有名なのはこれから入山する「国清寺」で、天台宗の総本山である。

この天台山で一番高い山は華頂山1094mで、6世紀後半、天台宗第一祖智顗(ちぎ)がこの場所で天台宗を開宗したもので、その後この場所は世界各地に広がる天台宗各派のメッカとなっている。804年、日本の最初の仏僧として最澄がここを訪れ、3か月の修業の後天台宗の神髄を会得して日本に持ち帰り、比叡山で日本天台宗を開宗したが、その他数多の天台僧侶がこの地を訪れている。鎌倉時代には栄西もこの山中の一番奥、「万年寺」で修業を積んでいる。

高野山と五台山はどこか似た所があるが、ここ天台山の山中幽谷の中に寺が存在する様は比叡山か吉野の山中に似ている。が、その範囲は広範で、全ての寺を回るには、2-3日は必要となるだろう。日本から来る参詣団の多くは時間が限られているので、山中のすべての寺を回ることなど不可能で、大概はここ「国清寺」の参拝で済ませているのだろう。

時間は既に3時を回っている。しかし寺を参拝するだけなら1時間もあれば充分だろう。約1キロ近くの参道を歩いてここまでやってきた。今日はホントの下見の積りで参道を歩いたが、先刻のホテル嬢のあの調子では明日も泊まれるとは限らない。今日見れるものは見ておこう、とそのまま境内に入山した。
 
 
 
 
まずは弥勒さんのお出迎え。
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参道では余り人影を見なかったが、境内にはかなりの人がいた。
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中国はどこでも見かけるが、太い蝋燭である。
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雨花殿。中に雨花石でもあるのだろうか・・
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何が飾られているのだろう・・。ああ、これが雨花石の仏像なのだろうか・・
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如何にも随唐時代の古さを感じさせる中庭の建物だ。
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