ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(105)魯迅生家の酒保。

魯迅故里の裏庭から表通りに出てきた直ぐの場所にお酒の展示兼販売コーナーがあった。
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色んな種類の紹興酒が展示販売されている。
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店員が利き酒まで振る舞ってくれる。
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奥の方には高級な紹興酒も展示されている。
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ああ、これは「花彫酒」ではないか!
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ああ、古越龍山もある。値段も相当するだろう・・
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中国人は商売熱心で商売上手。チャンスと見ればどんな所にも入り込んで、商売に励む。ここ魯迅生家でも広大な敷地の中に空き家とか、ちょっとしたスペースを利用して、店開きしている。毎日数多くの観光客がやってくるので、商売としては魅力があるのだろう。

裏庭のちょっとした菜園風の庭を見て、又、表の大通りに戻ってくると、掘割に囲まれた四阿があって、その横に酒の展示部屋がある。紹興紹興酒の名産地。地元の旧家、大家、地主層など酒蔵を備えていたに違いない。丁度フランスの貴族がワインセラーを持っていたように、多種多様な紹興酒を保管し、お祝いの際に飲んだり、贈答用に贈ったりしていたのだろう。最近の話しだが、贈答用に老酒、白酒が高騰し、特に珍しい貴州の老酒など、数十万円出しても買えない、と言われているが、こうした高級酒の贈答は、中国社会の中では古くから行われていたに違いない。それが現在、経済的に裕福になった人々が、官官接待、官民接待の賄賂用に高級老酒を買うことによって、価格が暴騰しているのだろう。今では偽の貴州酒も出回っているが、それは丁度宮崎の焼酎、森伊蔵に似た風潮だ。

魯迅家の酒保、今では観光客用の酒販売店に衣替えしているが、沢山の紹興酒が並べられている。中でも目に付くのは、花彫酒。女児酒。中国では女の子が生まれると、上等な紹興酒を壺に入れて保管し、その娘が成人して嫁に行く際にその壺を持たせるという風習がある。そうしたところから、「女酒」と言うような名称が生まれたのだが、お金のある親は、その酒壺を花柄の彫り物で装飾し保管するが、それは「花彫杯」として昔から珍重されている。そうした花彫壺がこの酒保に幾つも飾られている。この酒壺を嫁入り道具の一つとして持参して行ったこの周家の娘は幸瀬だったに違いない。
 
 
 
 
これは古越龍山の女酒の古酒。
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花彫酒の説明書。
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女児酒の説明書。
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女酒の説明書。
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壺入りの女酒。
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お酒の結納みたいなものか・・
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