ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(159)中国の大きさ。

上海タワー、最上階の展望台では大勢の観光客が360度の景色を楽しんでいる。
イメージ 1
 
 
窓際をバックに写真を撮る人、外界の景色を撮影する人、ただ見とれている人、様々な人が景色を楽しんでいる。
イメージ 2
 
 
透明ガラスの上をこわごわ歩く人もいる。
イメージ 3
 
 
来て良かったという満足感にひたっている人々。
イメージ 4
 
 
あれ、ガラス窓には各方向と距離が書かれている。
イメージ 5
 
 
 
日本人が中国乃至中国人に対するイメージとしては、かなり漠然としたもので、正確を欠いている面もある。果たして中国が日本の25倍の国土を持ち、100種族以上の多民族国家で、人口は日本の10倍、GNPは日本の2倍、従って一人当たりのGNPは日本の五分の一、このまま経済成長が続けば、10年以内に中国GNPは米国を追い抜き、世界一の大国になるであろう、と言ったことをどれ程の日本人が知っているか。半分もいないだろう。しかしそれでもまだマシなのは、日本についての逆の状況を知る中国人がどれ程いるかと言ったら、先ずは1割もいないだろう。そうした意味、日本はGNPで中国に追い抜かれたとしても、尚、開かれた国、国民、民度、国際化、教育、教養等の多くの点で中国に対する優位性を誇れるだろう。

さて、この中国の広大さに関しては、ここ東方明珠塔(上海タワー)の展望台に来ると良く理解できる。中国の独善性というか、我れ中華也、の思想は、この展望台に来るてみると改めて認識する。何故なら、大体こうした外国人も集まるような大きな展望台では、普通どこの国でも、遠方の距離を示すのに、外国の主要都市、例えばニューヨークまで何キロ、パリ・ロンドンまで何キロ、東京からは何キロ、と言ったように、世界の大都市を標準にして、大体の距離、遠近を表現しているが、ここ当方明珠塔では、そうした外国都市間の距離表示はどこにもなく、全て、国内の主要都市との距離を表示している。

まあ、そうした独善性はさて置き、この距離表示を見ていると、実際、中国の広大さが認識できる。例えば、直ぐ近くの隣町かと思っていた杭州までは170キロ、大体、東京から静岡の先位か。昨日まで旅行してきた南京までは260キロ。殆ど名古屋位の距離だ。北の大連までは1022キロ。東京鹿児島位か。更に成都が1630キロ、拉薩(ラサ)までは2870キロというと、もう殆ど東京ー上海位の距離になってしまう。巨大な陸国家である。

さて、この「東方明珠塔」。この「浦東地区」は「黄埔江」の東側に位置しているから「浦東」と呼ばれているが、ではこの「東方」は上海の東側にあるからそう呼ばれているのか? そうではなく、この上海市自体が、中国大陸の東側に位置しているから、「東方」と名付けられたに違いない。いや待て、名付け親が誰かは知らないが、ひょっとして命名者は、このタワーが単に中国国内の東と言う意味ではなく、地球規模の捉え方で、地球上の東側に位置する塔、として命名したの知れない。そう思うと先の「世紀大道」同様、中国人の気宇壮大さを思い知るのである。
 
 
 
 
つい隣の市と思っていた杭州市まで170キロもあるのか・・
イメージ 6
 
 
大連までは1022キロ。
イメージ 8
 
 
重慶まで1632キロ、成都まで1630キロ。殆ど同じ距離だ。
イメージ 7
 
 
ああ、「西蔵拉薩!」 チベットのラサのことだ!
イメージ 9
 
 
記念にイルミネーションの塔を買う。
イメージ 10