ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(9)ビクトリアピーク到着。

金融街を抜けた旧市街も渋滞が酷かったが、山に向かう道路に入ると渋滞は更にひどくなった。
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山道を登って行くに連れ、眼下に街が見下ろせるようになってきた。
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しかしこの渋滞は酷い。にっちもさっちも行かない。
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連休中の東名で事故でもあって大渋滞に巻き込まれたような感じだ。
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山道は上り下り、上下1本ずつしかないから、一度渋滞が始まったら、中々解消できないのだろう。
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ビクトリアピーク、英語では単に「The Peak」と呼ばれ、香港島では一番高い山。と言っても高尾山よりは低く、標高は552m。この山へは下から歩いて登ってきた訳ではなく、最初から最後まで2階建てバスの一番前の座席で、外の景色を見ながらやって来たので、「登頂」とは言えず「到着」と言う他ない。この山の名前は香港が英国の植民地とされた170年程前、当時の英国女王のVictoriaの名前から採られものであり、当時の香港市はビクトリア市とも呼ばれていた。19世紀イギリスが世界に最大の版図を広げた時代の栄光の女王陛下の名前なのだ。

しかし、それにしても渋滞が酷い。街中から山頂道路に入った途端、大渋滞に巻き込まれ、バスはにっちもさっちも行かず、殆ど停止状態。運転手は焦ることもなく、のほほんとした状態。これが日常茶飯事の事なのだろう。焦るのはむしろ乗客の方で、途中のバス停で下車し、山頂に向かって歩き始める。500m程度の山だから速足の人だったら30分位で登れるだろうが、歩いている人は観光客ではなく、このバス道に面した高級マンションに生活している人かそこで働いている人のようだ。

山頂までのアクセス道路がこの1本しかなく、上下の2車線だから、どこかでつっかえたら、直ぐ栓をされたような状態になる。この酷さはバンコクジャカルタ以上だ。これ程近代化した香港でも山頂へのバイパス道路を建設するには何かの問題でもあるのか・・。景観問題、排気ガス、社会を取り巻く問題はお金では解決できないのだろう。

それでもバスはちょびちょび前進し、小時間も掛かって漸く山頂直下のバスターミナルに到着する。この直ぐ上が山頂だ。岩をくり抜いた洞窟のような巨大なバスターミナルから外に出て驚いた。40年前、50年前、そこは単に山頂だった。ピークの直下にやや広い駐車場があって、その端にキオスクか何かの管理事務所か小売店があっただけで、山頂は柵で囲まれて雑草に覆われ、眼下に香港市と海峡を見下ろし、感動したのだったが、今は情景が全く変わっている。山頂には巨大な建物が2棟向かい合うように建っていて、その屋上が展望台になっている。ほー、・・・、こんなに変貌したのか・・・。取り敢えずテラスから眼下を眺め、記念写真を撮ってもらった。



ああ、こんな山の上の方にも超高層マンションが建っている。
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昔はこの山の斜面は高級住宅地と言われていたが、今はマンションで埋め尽くされている。
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漸く山頂に近づいて来た。
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ぎょ! 山頂が様変わりしている! 凄い観光地になっていた!
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山頂テラスで1枚記念写真を撮る。
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