ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(35)珠海通関ー1国2制度。

マカオと中国珠江を区切る税関もマカオ返還時に建設されたものか・・。巨大な建物で、大勢の中国人観光客が建物内に吸い込まれていく。
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今日は国慶節の連休期間。すごい数の観光客が大陸から押し寄せてきていた。
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しかし、何と言っても人口の多いのは力だ。
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無尽蔵に人が湧き出てくる感じである。
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これからマカオ出境へ向かう。
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マカオが中国へ返還されてから既に16年は経つが、人々は今尚自由な移動は禁じられている。1国2制度の下で、マカオと中国の間には、厳密に言うと国境線ではないが、パスポートチェックの通関が設けられていて、中国人も旅行者も、パスポート乃至身分証のチェックを受けることになる。云わば、入出境手続きが必要になるのだが、外人旅行者はその際、パスポート上に中国入国のスタンプが押される。1国2制度とは如何なるものか当方詳らかではないが、昨日、羽田から香港にやってきた際、パスポートには全くスタンプが押されず、小さな紙片を渡されて、そこには2か月間滞在を許可する、との記載があって、滞在許可証のようなものだった。

今朝、香港からマカオにやってきた時も同様で、ここでもパスポートには全く入国のスタンプが押されず、2か月間の滞在許可の紙片を渡されただけだった。だから日本からの旅行者が香港へやてきて、1日マカオで遊び、再び香港に戻って、日本へ帰国した場合には、パスポート上は全くの白紙状態で、香港・マカオを旅行したとの記録は残っていない。一体どうなっているのだろう・・中国の一部であるようなないような・・、我々日本人には理解し難い制度だ・・

この1国2制度の下、今日も沢山の中国人観光客が大陸からやってきて、この出島を大きくしたようなマカオの離れ島で1日カジノで遊び、又本国へ帰っていく。特に今日は国慶節の休日期間、普段よりも更に大勢の大陸人がやってきているのかも知れない。エスカレーターも通路も中国人で溢れている。爆買人の人の流れ。これだけの圧倒的マスがやってきて、お金を散財していけば、マカオ経済が良くならない筈はない。中国人には特別のパスがあるのか、我々外交人の通関チェックと違って、すいすい流れていく。そうでもしないとこれだけ大勢の人を捌くことはできないだろう。

当方パスポートに今回初めて「中国辺検」(拱北・入)のスタンプが押された。今、初めて中国に入国した、との印だ。マカオサイドでは「關閘」と呼ばれ、200m程のフリーゾーン、免税店街を通り抜け、中国サイドの通関に来たら「拱北」の地名になった。明らかに二つの国で、その中間地帯はノータックスのDFSが立ち並んでいる。経済既得権益、その他、数々の理由により、一つの中国は、簡単にはいかないのだろう。



中国人専用の通関ゲートは大量に確保されている。
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マカオを出た時もパスポートには全くスタンプが押されず、そのまま通過し、中国サイドへ向かう。
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これから一つの国と一つの地域の中間にあるDuty Freeの土産物通路に入る。
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沢山の免税店が並んでいるが、買い物する人は少ないみたいだ。ここでは爆買いはないようだ。
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さて、これから中国の通関に向かう。珠海市の「拱北」だ。
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