三元神に向かって、左手には客堂がある。
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反対側、右手には斎堂(食堂)がある。
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客堂に滞在する参詣者はここで食事をするのだ。
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殿内には様々な神が祀られている。
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日本の神道と同じように、八百神の神様だ。
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日本でも大きなお寺などには僧房があって、修行僧や遊行僧が一時的に滞在できる部屋があるが、中国の場合の客殿はやや趣が異なる。それは殆どゲストルームの意で、外からやってきた信者が一時的乃至長期間、寝泊まりできる部屋である。日本では今はもう殆ど廃れたようになっているが、参籠のようなものである。以前補陀落へ行った時、そこにある寺の大概は客殿乃至宿泊施設を持っていた。交通不便な辺鄙な場所にある寺では、こうした客殿が備えられていると、遠方からやってきた信者にとっては、大変助かる。
ここ広州の三元宮は交通不便な場所にある訳ではないが、長期に参籠する信者にとっては、経済的に随分と助かる筈だ。この道観では旧暦の1日から15日の間、門前に行列ができる位に大勢の参拝者が訪れるようだ。そうした人々にとっても客殿があることは有難い。そこで、客殿があれば、当然ながら食殿が併設されている。衣食住は、生活にとって、最低限必要な事項だ。日本でも奈良時代の法隆寺や東大寺等の大寺には食殿(ジキデン)が作られているが、それは中国のそうした影響を受けたものだろう。尚中国では客殿のことを客堂、食殿のことは斎堂と呼ばれている。「斎」とは斎戒沐浴、斎のことである。
自分も一昨年、上海の中心部にある金ぴかピンのお寺、静安寺にお参りに行き、境内にある斎堂でお昼を食べたが、それは饂飩とか精進料理が主体で、随分安い食事代で済んだが、今のこの三元宮の斎堂を見て、その時のことを思い出した。客堂、斎堂を見て、寺院の裏側へ回る。それ程広い境内ではないが、興味をそそられたのは幾つかあった。その内の一つに、牛に乗った牧童像がある。ああ、牛!ヒンズー教の聖牛だ! そうだ、日本にも来ている。牛頭天皇!
ああ、牛の置物もある。珍しい。
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牛に引かれ、神橋を渡って、神仙の世界へ・・
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ここはもう神仙境の世界か・・
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三元神は人間世界ではこんな姿をしているのか・・
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