ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(121)竹の文化と新聞売り。

Hotel Skycityの入り口。
イメージ 1



一応はカードキーになっている。
イメージ 2



朝食を食べに外に出るが、昨夜の賑わいは嘘のように静かなものだ。
イメージ 3



まだ多くの店が閉まっている中で、最初に目に付いたのは、街頭の新聞売りだ。
イメージ 4



地下鉄の出入り口には必ず何人かの売人がいて、声を掛けている。
イメージ 5




今日は香港マカオ中国観光の最後の観光日。ホテルの近くで朝食を食べ、地下鉄で香港島に渡り、新婚の思い出の地、アバデーンにあるジャンボレストラン、即ちFloating Restaurantのことだが、そこへ行く予定でいる。更にアバデーン、レパルスベイを回れば、今回の旅行は終了する。思い出の場所はすべてカバーしたことになるだろう。

朝食を食べに通りに出た時に最初に気が付いたのは、街頭新聞売りの多さである。香港の文化伝統を特徴づける各種の文物の中で、竹の文化と新聞売りがある。地下鉄「尖沙咀」駅は、地上への出口が5-6か所あるが、その出口付近には、4-5人の新聞売りが立っていて、その隣か後ろにはうず高く新聞が積み上げられている。地下鉄の出口から出てきた人々は、最初にすることは、その新聞売りから新聞を手にすることであり、新聞代はチップでも渡すように手早くさっと行われていて、素人目には新聞売りと新聞買いがまるで示し合わせた手品師のように、眼にも止まらず速さで行われて、新聞の山はみるみる低くなっていく。

売人によって売っている新聞社が異なっているのか、客によっては、1紙だけではなく、複数の新聞売りの前に行って、新聞を受け取っている。お釣りが出ないように、丁度ぴったりの小銭を手にもって、新聞と引き換えに手渡しているのだ。多分、日本のようには個別の宅配がないので、香港の知識人は毎日こうして新聞を街頭買いしているのだろう。それにしてもアジアの年では余り見られない光景だ。国民の知的レベルの尺度として、新聞の販売数、購読者数があげられるかも知れない。日本の購読者数は世界でもトップレベルだと思うが、同じようにアジアのなkでもこの香港やシンガポール、台湾などは発行部数は多いだろう。

街頭新聞売りは、今朝ほど激しくはなかったが、50年前にもいた。それは英国の植民地として、イギリス流儀がこの縞にももたらされたかも知れない。香港が中国に返還されて20年、香港住民と北京政府との軋轢が高まる二つれ、新聞の売れ行きも伸びているのかも知れない。

それと更に驚いたのは、今でも尚、竹棒を組み立てて、高層ビルを建設していることである。今も尚! この21世紀に入った今も尚! 50年前、東京ではまだ霞が関ビルが出来るかどうかの時代、ここ香港では既にあちこちに超高層ビルが建設されていて、香港島はもう既に今とそれ程変わらない景観を持っていた。それ等の高層建設が、この竹竿を汲んで建てられていたのだ!それを知った時、自分には驚き以外の何物もなかった。えー、こんな原始的な方法で、超高層のビルが作れるのか! と。

今朝、九龍の街角を歩いていて、再びあちこちの高層ビルに竹竿が組まれているのを見て、この街の市民、業者は、竹とは切っても切れない縁、2000年、3000年引き継がれてきた竹の文化が、21世紀のこの近代社会に於いても、なお主流の座に居続ける。見事な逞しさと思った。3年前に生まれた孫娘が大人になって50年後にこの街を訪れることがあったとしても、その時も尚今と同じように竹組で足場を作り、高層ビルを建築する情景を見ることになるだろう。素晴らしい伝統と文化に違いない。



新聞宅配制度がないのだろう。人々は、街頭で買っていく。
イメージ 6



新聞売りの次に目についたのは、竹竿を組んでの足場だ。
イメージ 7



香港ではこの竹の足場を組んで、超高層ビルを建設していたのだ・・
イメージ 8



朝早いせいか、開いている食堂が見当たらない。
イメージ 9




日本のとんかつ店「さぼてん」の看板も出ているが、まだ開いていない。
イメージ 10