ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(24)サンチャゴ大聖堂内陣にて。

サンチャゴ大聖堂正面のファサード
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沢山の聖人が彫刻されている。
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沢山の聖人が彫刻されている。
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広い堂内。人々は既に着席している。
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中央祭壇の正面は黄金色に輝いている。
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いよいよサンチャゴ大聖堂へ入ることになった。今回のイベリア周遊旅行で、バルセロナが第一歩であったが、バルセロナは何か日本からの飛行機便の離発着の中継地のように思え,本当の旅行はここサンチャゴから、即ち巡礼道の逆打ちで、巡礼の最終地大聖堂をスタートし、巡礼の始点、パンプローナを旅行の最後とする計画を立てた。従って、大聖堂での参拝は欠かすことの出来ないものであり、入館を待つ行列の数が如何に長くとも、順番を待って入る必要があった。

ゴシック建設の大理石の建物は、その正面、ファサードにはキリスト教の聖人が彫刻されている。その内の誰がキリストで、誰がサンチャゴ(聖ヤコブ)かは当方には分からないが、何人か並んで立っている聖人の中央にあるのがキリストであり、サンチャゴに違いない。狭き門より入れ、ではないが、今工事中の本来の教会への入り口は「栄光の門」と呼ばれていて、200体に及ぶ聖人像がその門を飾っている。

内陣は広大で、贅を尽くした造りだ。大聖堂と呼ぶにふさわしい広々とした空間に高い天井。入り口であれ程沢山の人々が行列を作っていたが、人々はこの広い空間の中に吸収され、外で想像していたよりも混雑度はない。大きな中央祭壇に並べられた椅子は、参拝者によりもう全ての椅子は塞がれていて、殆ど静寂の中にこれから始まる日曜ミサの勤行を待っている。椅子の数からいって、凡そ500人以上1000人未満の信者が静かに息を詰めて待っている。

その中央祭壇正面には金色の聖ヤコブ像が燦然と輝ている。守護神が金色に彩られ、黄金に輝くのはタイや中国、日本の仏教も同様で、金の永遠の輝き、価値の高さと永続性は、神仏をより高見に持ち上げている。その台座の前に壮麗に着飾った神父が着席し、落ち着いた讃美歌と共に神父の厳かな祈りが堂内に響き渡る。上質な音楽ホールのように音の響きは透明だ。言っている意味は分からないが、有難いお言葉に違いない。仏教の僧侶が上げるお経と同じで、今ここで聞いている信者の大半はその意味も分からないとしても、人々は敬虔に首を垂れて有難く聞いている。良き信者。

自分はクリスチャンではないが、神父の母音の多いラテン語の心地よい波のような抑揚の取れたスピーチを聞き、この先の旅の安全を祈願した。人々はまんじりともせず説教に感じ入っているが、当方、信者でもなく、いつまでもここにこうしている訳にはいかない。引き続き堂内を回ることにした。



黄金の像は聖ヤコブだ。
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まばゆいばかりの輝き。
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これから日曜礼拝が始まる。
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堂内は中央祭壇を取り囲むように他の聖人が祀られている。
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こちらの聖人は帰依者が少ないのか、内陣は閑散としていた。
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