ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(69)リスボンの海。

ロシオ広場からオーロラ通りを進み、勝利の門をくぐると、目の前は海だ。
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目の前に見えるのは海ではなく、大きな川、テージョ川だ。
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この広場の正式名称は、コメルシオ広場、別名王宮広場だ。
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中央には壮麗な騎馬像と、正面の勝利の門が見える。
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海のカモメが飛んでやって来ている。
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以前、と言ってももう半世紀以上も前の話だが、嘗て一度この街リスボンへ来たことがあった。その当時のことは殆ど記憶に残っていないが、欧州大陸の最西端ロカ岬へ行ったことがあった。今はどんなになっているかは知らないが、当時は荒涼とした台地状の平坦な雑種地の中の貧相な道路を走って、その突き当りが岬だった。岬にはそれ程高くない白い灯台があって、大西洋の波は、昨日も列車の中から見ていたが、それ程高い波ではなく、当然荒波ではなかった。

その岬を見て、リスボンに戻ってきたのだが、リスボンの街の記憶が殆どない。どこへ何泊泊ったかの記憶もないが、唯一覚えているのは、この町が坂道の多い港町だという事だった。当時リスボンは外洋の大西洋に面した港町と思っていたのだが、今回この国を旅行するに際し、改めて地図を確認すると、リスボンは海ではなく、大きな川、テージョ川に面する河港だったのだ。

今朝はペンションから裏の丘に登り、丘の上から朝日を眺め、公園近くでナタの朝食を食べて丘を下り、途中ロシオ駅に立ち寄り、その前のロシオ広場から真っ直ぐオウレア通りを歩いて海の見える広場に出てきたが、この広場の正式名称はコメルシオ広場。ドイツ語のコメルツプラザ、英語言うと、コマーシャル広場だ。歴史的背景は良くは分からないが、昔はここで青空市場が開かれていたのだろう。目の前が海で、海産物はここに荷揚げされ、市場が立ったに違いない。昔はここに大きな宮殿があり、別名では宮殿広場とも呼ばれている。

目の前は海、かと思えるような大きな川だ。川と言っても日本の川のように上流から下流への川の流れがある訳ではなく、大きな湾か湖のような幅広の川で、日本で2番目に大きい霞ヶ浦よりも大きい感じだ。対岸の山も遥か先に見えている。対岸までは何キロあるのだろう・・。尤もここからはもうほんの僅かの距離で大西洋に繋がっているので、この辺りの水は既に海水になっているか、汽水域になっているのだろう。

水際まで降りる階段があって、そこまで行くと、波打ち際は浜辺のような砂浜になっていて、さざ波も押し寄せている。真水か海水か、流石に手に汲んで飲むことはしなかったが、水中には小魚が群れていた。上から見ただけでは海の魚か淡水魚かは分からないが、どちらにしても自然の恵みだ。水はかなり澄んでいて、どこかの国のように汚染はされていない。尤も、この国には工場らしい工場もないので、川が汚染されるということもないのだろう。



波打ち際は海と変わらない。
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カモメが多いのは魚の豊富な三陸の港町と同じだ。
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昔の船着き場だ。漁船はここで魚を下ろし、この前の広場で市が立ったのか・・。
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ああ、遠方にはこの湾(川)を渡る長大橋も見える。
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記念の写真を1枚撮っておこう。
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