ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(71)丘の上の城塞へ行く途中の高台からの眺め。

サンロケ教会のある辺りはリスボンの古い地区で、年代を重ねた巨木も見られる。
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何か説明文が出てるが、これで樹齢何百年になるのだろうか・・。
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城塞に向かう坂の途中には洒落たカフェレストランがある。
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プールの傍らで青年がわき目も振らずファドを悲し気に奏でていた。
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この丘の下はリスボンの古い町、アルファマ地区だ。
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リスボンの丘の上に重しのように鎮座している城塞、サンジョルジェ城へ向かうべく坂道を登って行くと、その途中に贅沢なゴシック造りの教会、サンロケがあったので入ってみると、内部の豪華な造に圧倒されたが、ガイド等を読むと、戦国の末期、九州キリシタン大名から派遣された3人のクリスチャン、当時の日本ではバテレンと呼ばれていたが、その若者3人がローマへの途次、この教会で1カ月を過ごしたと出ていて、何かしら日本人の愛国心、誇りなどをくすぐるものがあった。それは昨日コインブラの大聖堂の中にまでは入れなかったが、近くを歩き感じたようなものと同じような感覚だった。アジアに於ける日本人の選良意識といったものかも知れない。

さて教会を出て、再び市電の往来する狭い坂道を上に向かって登って行くと、どんどん高度は高くなり、眼下の視野が開けてくる。昨日の崖の上の中華レストランの屋上テラスからも、又、その前のポルトでも感じたことだが、この高みからリスボン市内を見渡すと、本当にレンガ色の屋根が波を打っている。色彩豊かな国だ。真っ白のスタッコ壁と屋根のレンガ色。取り合わせが良い。沖縄の赤屋根はもっと赤を濃くした朱色に近い色合いだが、ここリスボンの屋根はもっと明るい色で、濃い目のオレンジ色にも見える。沖縄は勿論南国だが、このリスボンは屋根の色から見たら沖縄よりももっと南国的な暖かな色合いだ。

坂の途中に日当たりの良いリゾート風のお洒落なカフェなどあり、プールの端で地元の青年がファドを奏でている。哀愁を帯びた静かなギター音。静かにそっと近くの椅子に座って暫し聴くが、彼は聴衆に聞かせる風でもなく、一人指先のコードを追って弾き続ける。お昼にはまだ大分早いが、昼時、ランチ客で賑わってきたら、日本の流しのように、客の前で弾き語りをするのだろう。

坂の途中の見晴らしの良い高台に出て、眼下を見下ろす。眼下は港町アルファマだ。その先のリスボン港には巨大な外洋クルーズ船が停泊している。どこかで見たような船影だが、ひょっとしてQE2か・・。先週はバルセロナのガウディ公園の丘の上から、今将に出航しつつあるクルーズ船を眺めたが、あの時は遠い船影だったが、今ここからは間近に見える。

こんな大型のクルーズ船が入港できるリスボン湾。全く海のように見えるが、テージョという大きな河港だ。大航海時代には、この大きな内海港には大型帆船が犇めいていたに違いない。その一つの帆船に乗って、伊東マンショ他の天正少年使節団が遥々極東の地からやって来たのだ。今はTakaさんも昨秋乗船した真白のクルーズ船が優雅な巨体を浮かべていた。



白い壁とレンガ色の屋根のコントラストが美しい。
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ああ、眼下のテージョ川リスボン湾が見える。
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QE2のような巨大なクルーズ船が停泊している。
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昨秋Takaさんはこんな大きなクルーズ船に乗って、カナリー諸島に渡って行ったのか・・。
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これから又路面電車が上り下りする幅狭い歩道を歩き、城塞に向かう。
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