ちゃおチャオブログ

日々の連続

由美子、難病SLEとの戦い(14)病院への再質問。

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この頃由美子は既に弁護士に相談していたようで、弁護士作成の2006年9月4日付下記書面を準備していた。恥ずかしながら、自分にはこうした医学的知識は殆どなく、弁護士のアドバイスを受けての病院との折衝は知らなかったことで、自身の不明を恥じるのみだが、後で多少の知識も得て、ここに出ている「ループプ腎炎、ループス腸炎」の「ループス」は「ALE」(システミック・ループス・エリトマトーデス)の「L」の事で、その意味する処は「膠原病性腎炎」のことである。尚「システミック」は「全身性」で「ループス」とは「狼」を意味するようで、その発症の現象面から「狼」的な現れ方であるとの点から名付けられているようである。又「イレウス」は「腸閉塞」ないし「腸管癒着、炎症」等を意味することは後から知ることであった。
 
さて、弁護士のアドバイスを受けての2006年94日付由美子からの同病院安全管理室長宛ての文書の概略は以下の内容であった。
 
「先日は3年前の私の治療に関する、不満・疑問に対し、ご丁寧な回答をいただきまして、誠に有り難うございました。見解の相違というものは、沢山あるものだなあと思いつつも、当時の経過を調べて、真摯にご返答頂いたことにつきましては、大変嬉しく思っております。鬱々とした自分の気持もある程度すっきりし、今後の回復に向けて前向きにやって行こうという気持ちになることが出来ました。ありがとうございました。
 
ただ、秀和病院の先生方とは異なる自分の見解も一応申し上げておきたいと思います。どれが正しく、どれが間違っているかは、おそらく神のみぞ知ることだと思いますので、何かの参考にして頂ければと思います。」
との書き出しで、概ね以下の内容が盛り込まれていた。
・私のSLEの初発及び再発において、直ぐに高熱が出るということは一度も無かった。
・だから熱発は再発の証拠にはならない。
・何か変だなと思ってから3か月程経った頃、ようやく微熱、寒気を感じた。
・その後何度もあった再発ではネフローゼで足が象のように浮腫んでも、熱はなかった。
・又SLEで腸管に症状が出たことは一度もなかった。
・又SLEは同じ場所(肝臓に出る人は肝臓に、腎臓に出る人は腎臓に)に症状が出ることを繰り返す。
・私は50歳過ぎて閉経してからは、自己抗体の出方が以前よりも1ランクも少なくなっており、病気は落ち着き、再発の可能性はかなり減っていた筈である。
3年前、腎機能が落ちてきて、国際医療センターで透析の計画的導入が勧められたが、私は断った。
・私は昭和医大藤が丘病院での低タンパク療法による腎機能の維持を期待して、3月より治療中だった。
・その結果、低タンパク療法で栄養が低下し、腸管の方の免疫物質が不足して、あのような状態になったのではないかと疑っている。
・回答書には【3】に「イレウスを併発した」とあるが、私の記憶にはない。又、そのような説明も受けていなかった。
・同【4】に「ループス腎炎による腎不全も急激に悪化し、血清クレアチンが急激に上昇した。結果SLEの再燃を強く示唆」とあるが、私の経験ではクレアチンの増加は風邪やインフルエンザ、食べられない時、等腎臓に血液が足りない時に、増える傾向があった。従ってこれをもってSLEの再発と見るのは、はなはだ不十分なデータと思える。
 
 
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