ちゃおチャオブログ

日々の連続

由美子、難病SLEとの戦い(19)最後の入院。

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去年のお正月には娘夫婦もやってきて、皆で1.2キロ程離れた近所の神社にお参りにも行ったが、今年の元旦にはそれも出来ず、娘家族だけで行ってもらい、二日目に二人で神社の入り口、鳥居までは歩くことができた。去年は3歳の孫と一緒だったが、今年はその去年の倍ほどの時間をかけて、ゆっくりゆっくり手押しで行った。神社の遠くから、来年はもっと良くなろうね、と二人でお参りして。
 
しかし今年はそうした願いも虚しく、正月飾りが取れる間もなく1月の10日から早くも入院となった。この時は10日間の入院。3月25日、由美子68歳の誕生日には娘家族が孫二人を連れてお祝いにやってくる。翌日から又入院。その前に自宅から1キロ程の場所にあるお寺、呑龍の桜が見事で、見ておきたいとのこと。毎年病院への行き帰りにタクシーの中から見ている桜。今年は開花が早く、25日でも既に満開だった。手押しの椅子に座って時間の経つのも忘れるように眺めていた。・・薄墨の桜を見て、何を思っているのか・。好きなだけ、好きなように見させておいた。結局この時の花見が本人にとっての最後の花見となった。
 
 
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3月の入院は僅かだったが、又4月に入院。長期の透析の為、血管がもろくなっていて、別の個所への人工血管、シャントの埋め込み手術だ。それが終わると、再度5月に入院となった。シャントの場所を腕から下肢に移すとのこと。腕の方は左右あちこちに穴を開けられ、もう開ける場所は下肢しかないのだ。下肢は寝返りも自由にならない。しかし生きる為にはそれも止むを得ない。長い間の透析で血管も細くなり、血圧も脈拍ももう腕では測れなくなり、下肢で測定するようになっていた。その下肢ですら、今では十分測ることもできない。そうして測れた時でも血圧が50にも届かない時もあり、心配するが、黙って上がるのを待つしかない。
 
血圧も又日和見で、昨日が50以下だったのに、今日は突然150を越えたりと。本人の体調は勿論血圧が上がれば元気になり、活発になる。脈拍も日和見で、50、60台になったり、突然130、150の頻脈になったりもしたが、それ等は大体が一時的なものだ。心配しても始まらない。時が解決してくれるのを待つしかなく、本人も達観しているように見えた。長い間の療養で、経験的に身に着いた問題解決法、対処法だったのかも知れない。今更どたばたしても始まらないと。