ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・徳島編(6)六番温泉山安楽寺。

前方に安養寺山門が見えてきた。
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ここの山門は珍しい。楼門になっている。
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山号を見ると温泉山となっている。・・何でだろう・・。
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楼門天井には燕の巣などもある。この上にお遍路さんの寝る場所もある。
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第五番札所地蔵寺を参拝した後、次に向かったのは隣町の板野郡上板町にある安楽寺だ。ここも又大きなお寺で大きな宿坊も持っている。宿坊がある関係からか、大きな食堂も兼ね備えていて、この寺で昼食となる。場所は吉野川左岸の先の地蔵寺よりも少し上流に上った辺りにある。背後は徳島(阿波)と香川(讃岐)を隔てる山脈が続いていて、この山裾に幾つかの霊場が建っている。川の反対側は、四国で二番目に高い山、剣山を有する山並みで、吉野川はこの二つの山並みの間を貫流するようにして海に注いでいる。勿論、川の反対側の山裾にも幾つかの霊場がある。

バスを降り、今はアスファルトで舗装されているが、昔の遍路道を進んでいくと、大きな石柱が建っていて、四国六番安楽寺と書いてある。そこから少し歩くと安楽寺の山門だ。この山門は他の霊場にはないような楼門造りとなっている。竜宮城の楼門と同じような造りだ。この楼門の上部は歩き遍路の宿泊場所にもなっていたようだ。内部の壁面には銅板でその歩き遍路の講元の解説記事なども掲げられていた。

その楼門には「温泉山」という珍しい山号が掛かっていて、山中先達にその意味合いを聞いてみた処、この寺には温泉が出て、江戸時代、宿坊では温泉当時の客も賑わった。その温泉湧出を出来事を山号にしているとのことであった。後で、本堂の正面に置かれている大きな水盤の水に触った処、水温は温泉とはいえる程のことはない、殆ど平温、冷泉とも言えない程のぬるい温泉だった。

楼門を潜ると、広い境内の正面に本堂が見える。その手前、左側に小さな庭があって、そこの池の目には大師像と逆さ松が置かれている。つい数年目までは自生していたようだが、何年か前の台風で折れてしまったらしい。池には大きな錦鯉が遊弋していた。右手奥の方丈と大師堂があり、その奥に宿坊と食堂がある。宿坊は大体どこも同じ程度の料金で、素泊まりが4500円前後、1泊2食で7500円前後となっている。ここでは250名程の収容数があるようだ。



壁面には四国遍路の会の講元の銅板なども掲げられている。
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楼門の先が境内で、正面に本堂も見える。
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左手に小さな庭園があり、池の前に大師像が立っている。その後ろが逆さ松だ。
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庭園の奥に多宝塔が見える。
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