ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・徳島編(15)十七番井戸寺にお参りし十九番立江寺へ。

井戸寺に参拝する同行者。
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弘法大師が錫杖で井戸を掘ったことより、以降、この寺は井戸寺と呼ばれるようになった。
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大師堂も立派だ。
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面影の井戸。自分も水面に顔が映って安心した。入口には井戸の詳しい謂れが案内されていた。
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四国霊場八十八カ寺はみなそれぞれ長い歴史と弘法大師との深い関わりを持っている。この井戸寺も嘗ての国府所在地にあって、他の霊場同様に歴史は長く、奈良朝以前の天武天皇により創建され、聖徳太子作と言われる薬師如来行基菩薩の日光、月光菩薩、その後、弘法大師がこの寺にやってきて、付近の住民が水に困っていることを聞き、錫杖で井戸を掘り、その後この寺は井戸寺と呼ばれるようになった、との寺伝である。

境内にはその時掘った井戸が今でも現存していて、本堂、大師堂をお参りした後、その井戸を見る。そこは今では「日限大師の面影の井戸」と命名されていて、謂れも詳しく記載されている。「日限」とは日にちを限ってお参りすれば、願いが叶う、とのことであり、井戸の水面に自身の姿が見えれば願いが叶い、見えなければ3年以内に不幸が訪れる、との言い伝えもあるとのこと。同行の皆さんも順番に水面に映る自身の顔をみて、「あった、あった、見えた、見えた」と喜んでいた。自分も皆さんに見習って井戸の底を飲地てみると、確かに顔が映っていて、安心した。後から考え、水面に顔が映るのは、普通にある事だと思ったが・・。

この寺の御詠歌「おもかげを うつして見れば井戸の水 結べば胸の垢や落ちなん」。弘法大師空海の足跡はあちこちに残されていて、伊豆修善寺温泉なども同じくその錫杖で温泉を掘り当てた、との言い伝えが残っているが、正に大師の杖は魔法の杖だ。今自分は「同行二人」の木杖を携えてお遍路している。同行の相手は当然ながら弘法大師であるのだが、自分にとっては亡き妻かも知れない。水面に映る顔は流石に自分自身のもので、妻の顔ではなかったが・・。

それから次に向かったのは小松島にある第十九番立江寺で、この井戸寺からは徳島市街地を避けて、眉山の裏側の山道を通り抜けて小松島に出てきた。ここも又「阿波の関所」、「四国の総関所」と言われる程の名刹である。立派な山門を潜り、境内に足を踏み入れた。



井戸寺からは眉山の裏側の田舎道を通って小松島に抜ける。
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徳島郊外の田園地帯が広がっている。
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次にやってきたのは小松島にある第十九番立江寺
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ここは延命地蔵で有名なお寺だ。
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