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日々の連続

四国霊場最後の巡礼(6)第六十六番霊場、雲辺寺に参拝。

ロープウエイで7分、雲辺寺山頂駅に向かう。

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標高910mの山頂駅の気温は4度だ。

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山頂駅を出た直ぐの場所に五百羅漢が出迎えてくれる。

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厄除け、交通安全の祈願所にもなっている。

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四国霊場第六十六番雲辺寺は八十八ケ寺の中で一番高い場所に建っている。標高927mの雲辺寺山山頂直下、高さ911mの場所にあるが、ロープウェイに乗れば高低差657mを僅か7分で運んでくれる。讃岐霊場23ケ寺の最初の霊場になっていて、ここから讃岐路をスタートする巡礼者も多い。8時半の時点で、駐車場には数台の乗用車が駐車していたし、ロープウェイの乗客も他に2組4人が乗り合わせている。元々駐車場は250m以上の高台にあり、見晴らしは良かったが、ロープウエイで高みに上がるに連れ、視界は更に開け、眼下の香川、愛媛両県の海岸沿いの町、島が点在する瀬戸内、その先の本土の山影なども見えるようになる。ただ紅葉に関しては、暖かい四国ゆえ本土の寒暖差の激しい紅葉の名所と比べると、全く見劣りがする。落葉樹も少なく、殆ど紅葉していない。

 

7分で山頂駅に着いたが、気温は4度。少し肌寒い。100mで1度気温が下がるので、町中の気温よりは9度も低いことになる。ここの場所は讃岐の霊場になっているが、行政上は徳島県高校野球の蔦監督率いる池田高校が有名だが、地番は旧池田町になっている。旧池田町は町村合併で現在は三好市になっている。今NHK大河ドラマ麒麟が来る」で明智光秀演ずる長谷川が好演しているが、この三好は丁度その時代に活躍した三好一族の出身地でもあった。その関係からか、江戸時代には高松藩ではなく阿波藩主蜂須賀家の帰依と庇護を受けていた。

 

山頂駅を出ると五百羅漢が出迎えてくれる。この寺は讃岐一国の「関所寺」。関所寺は各国に1ケ寺づつあるが、最初の霊場が関所寺になっているのは、讃岐しかない。生半可な気持ちでの巡礼者はここから突き返されるとのことである。五百羅漢さんに睨まれたら、生半可な者はお寺には入れない。様々な表情をした五百羅漢。喜怒哀楽、愛憎会苦、500人様の表情だ。その五百人の羅漢さんの出迎えを受けて境内に進む。坂の正面に大きな毘沙門天像が立っている。天を突くような高さだ。境内へはこの坂を少し登り、今度は少し下った場所にある。嘗て、ここの霊場は四国各地から集まってきた僧侶の修行の場であり、四国坊と呼ばれ、四国高野とも呼ばれていた。格式の高い霊場だ。

 

坂の上の正面に大きな毘沙門天像が立っている。

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この坂を下った参道にも五百羅漢が目を光らせている。

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様々な表情だ。

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この坂の下に本堂がある。

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