八栗寺に向かう国道沿いのうどん店で遅い昼食。
下っ腹の出た親父の作ったうどん。間違いなく讃岐のうどんだ。
八栗ケーブル駅付近から見る五剣山。
屋島古戦場が眼下に見える崖の上の展望スペースから観光道路を下り降り、琴電屋島駅の前を通って国道に出て、徳島方面に向かう。次の霊場は先刻の崖上から正面に見えた五剣山中腹にある八栗寺だ。国道を走らせ、どこか食堂を探す。時間を見たら12時をとうに過ぎている。ファミレス風のレストランは幾つか見えるが、出来たらうどん店がよい。と丁度走行方向の左側にうどん屋の看板を発見。店の前の駐車場が3台分程度のスペースしかないが、今は空いている。即座にこの店に決めた。
奥に細長いカウンター式のうどん屋で、下っ腹の出た親父と細身の婆さん、二人で切り盛りしているようだ。メニューがいろいろあって、どれにするか迷ってしまうが、キスの天ぷらが珍しいので、それとうどん玉二つ。矢張り讃岐はうどんに限る。漸く専門店のうどんをたべることができた。お腹が満たされ、ここからは15分程度の距離にある八栗寺に向かう。
国道を又少し進み、左に入って住宅地の中を進む。ここが庵治町なのか牟礼町なのかは分からないが、どちらの町も石材で有名で、所々石屋の看板や、墓石の立て看板などが出ている。以前イサム・ノグチのアトリエに来た時は、海の近くにあったが、今はナビに従って走っているので、どこをどう進んでいるのかはナビのルートマップでしか分からない。住宅地を抜け出て、少し畑地の場所に出て、坂を上った先の八栗ケーブル駅前広場に着いた。見上げると五剣山がケーブル駅舎の上に覆いかぶさるように迫っていた。
ケーブルは15分おきに出ていて、山上駅までは4分。上に上がるに連れてどんどん視界が開けてくる。正面に台状の屋島が見え、それが下の位置になって、山上駅に到着。山上駅から間近に見上げる五剣山は峻嶮だ。ロッククライミングにぴったりの山のようにも見える。最初に弘法大師がこの山で修業したと言われるが、山容を見る限りでも、霊験あらたかに思える。そこから少し林の中を歩き、八栗寺山門に至る。「五剣山八栗寺」。そうだ、この山は八剣山ではなく、五剣山なのだ。八栗寺の八と居酒屋の八剣伝が一緒になって混同し、この山を八剣山と間違って理解していたが、この山門にある通り、五剣山が本当の名前だったのだ。さて、参拝を始めよう。
ケーブルに乗って、標高200m程の山上駅に向かう。女性の運転手で、客は一人。
山上駅から見上げる五剣山。
八栗寺絵看板。
暫く林の中の参道を歩くと、山門に出た。五剣山観自在院八栗寺。