ちゃおチャオブログ

日々の連続

函館の三日間(51・終)旅の終わり、函館バイバイ。

さて、搭乗開始だ。最後部、窓際の座席は事前にネットで予約している。

 

空港からは函館山は間近に見える。

 

どっしりした、この町を代表する良い山だ。

 

函館にもう一度来ることはあっても、この山にはもう登らないだろう・・。

 

 

函館には10数年ぶりにやってきて、駅や朝市等々、随分と変った場所もあったが、町の一番南には函館山があって、北の外れにはトラピスト修道院、その中間には五稜郭があって、その間を繋ぐ路面電車も昔のままで走っている。不易流行、変わらざるものと大きく変化し一部装いを整えた街並み。45年前に初めてこの町にやってきた時からは大きく変化しているに違いない。残念ながら今の自分には45年前の記憶が希薄で、唯一覚えていることは、青函連絡船の埠頭で妻の下船を待っていたこと位だが・・。その妻も3年前に亡くなった。

 

2階出発フロアーでロイズのお土産を買い、アイヌの展示物を見て、搭乗ゲートに向かう。窓の前方に函館山が浮かんでいる。この空港は高台にあり、その間にある函館の街並みは低地にあって、視界からは消えていて、山が直ぐ先の向かい側にあるような感じだ。20数年前の日昼、この山に車で登り、今回はバスで登って夜景も見れた。この山ともおさらばだ。次に又登ることはあるだろうか・・。

 

右側最後部窓際の座席は事前にネットで予約しておいた。昼前、少し雲もかかって来たが、概ね天気は良さそうだ。帰りも又奥羽山地、筑波の双峰が見れると良いが・・。機は定刻に函館を離陸。窓際の座席で、函館山を真下に見えるかと思っていたが、本当に山の真上を飛んで、機上からは逆に山は全く見えなかった。眼下には早くも津軽海峡が広がっているだけだ。前方はもう青森の大間の辺りか、竜飛岬か・・。機は数分で日本海、秋田沖に出て、Uの字を描くように山形から仙台上空に出て、福島、茨城と海岸線を沿うように南下し、定刻11時25分よりも10分程早く羽田に到着した。2泊3日、10数年ぶりの函館4回目の旅は終わった。
                          (終)

 

グッドバイ函館。管制タワーの後方には駒ケ岳も顔を出している。

 

渡島の山々が見える。あの尖った山は駒ケ岳か・・

 

雲が厚くなってきて、視界も悪くなる。

 

函館山の真上を飛んで、早くも津軽海峡だ。前方には青森の海岸線が見えている。2泊3日、よい旅だった。