ちゃおチャオブログ

日々の連続

宮古の4日間(9)二人沈没しての島内観光。

今日最初の観光場所、東平安名岬にやってきた。半島の根元の部分からは10キロはある細長い半島だ。

 

岬の手前の駐車場から先端の灯台までは約1キロの遊歩道がある。

 

半島の東側は太平洋、反対側は東シナ海だ。

 

結局、昨夜バスタブから自分を引き上げてくれた浅黒の男性は誰かは分からず終いだった。肌の黒い点は食堂の使用人に似ていて、朝の朝食の際に直ぐにも確かめたのだが、自分ではないと言うし、自分に似た男性も知らないという。当方自身、酔っぱらって部屋に戻ったので、ちゃんとドアを閉めたのかどうかは、定かに憶えていない。通常ホテルでは自動ロックになっているので、いつもは部屋の内カギをしたことはない。ひょっとしてドアがきっちり閉まってなく、半開き状態だったら、第三者でも部屋に入って来ることはできる。ひょっとしてドアは半開き状態だったのかも知れない。助けられて半ば放心状態で、定かな時刻は確かめてはいないが、多分2時前後の時間だったと思う。ひょっとして下のフロアーの宿泊客が異常に気付き、助けにやってきてくれたのかも知れない。

 

それは兎も角、今朝になったら昨夜の危難も殆ど忘れ、又新たな1日が始まった気分で、今日の島内観光に気分は向う。少し二日酔いのきらいはあるが、自分が運転する訳でもなく、助手席に座っていれば気分も持ち直すだろう。が、集合時間の8時直前、大さんから電話があって、今日は気分が優れず、観光も運転もできない。1日ホテル周辺をぶらぶらし、部屋で休んでいる、との連絡。仲間内では大さんが一番酒に強いと思っていたが、流石に昨日の泡盛は大さんをも潰してしまったか・・。で、大さん抜きで出発し、車を走らせて数百m進んだ所で、今度は同乗のボヘさんが気分が悪くなり、路上に嘔吐する。強いと思っていたボヘさんもダメだったか・・。ホテルに戻ってボヘさんを下ろし、我々残り3人で今日最初の観光地、東平安名岬に向かうことにした。

 

以前この島に来たことのある稲さんの運転で、島の東端にある岬に向かう。島は全体に平坦で高い山も無く起伏の少ない田園の中を進む。所々固まって集落があるが、平地の多くはサトウキビ畑のようだ。岬の手前に少し盛り上がった土地があり、その台地状の場所に自衛隊駐屯地がある。石垣島与那国島、そしてここ宮古が国防の最前線になっている。その駐屯地の少し先から半島の付け根になって、付け根から岬の先端部までは10キロ程はあるだろうか。岬の手前1キロ程に広い駐車場があり、観光客は車をここに停めて、約1キロの遊歩道を歩き、先端にある灯台に向かう。200台程は停まれるような広い駐車場もこのコロナ禍で観光客もまばら。駐車して車も4-5台程だ。

 

雨ではないが天気がやや不順で、強風の中灯台に向かう。幅300m程の細長い岬が一本道のようにずっと先まで続いている。岬には雑草が茂っているだけで防風林とか遮蔽物がなく、風がモロに吹き荒れ、足腰の踏ん張りの利かない自分では、強風に吹き飛ばされそうな感覚だ。風は強いが寒くはないのが救いではあったが・・。足が弱った自分は、二人の歩行に付いて行けない。灯台までの半分程の距離に大きな岩が見える。二人には先に行ってもらって、自分はその大岩まで行って、引き返すことにする。とても1キロ、往復2キロを歩くのは無理だ。この岩を見て帰ることにしよう。

 

幅300m程の細長い岬ではあるが、雑草だけが茂っていて、強風がもろに吹き抜ける。

 

灯台は自由に中に入って、登れるようだ。先端部に立つ灯台からは、さぞ見晴らしも良いだろう。

 

1キロの道を歩くのはとても無理だ。灯台までの半分程の場所に大きな岩があり、そこまで行って引き返すことにしよう。二人には先に行ってもらうことにした。