ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.23(金・晴れ)おかしなテレビ、マスコミ界。

 

 

宇宙旅行とか、深海の探査旅行、目の飛び出るような高額だ。宇宙空間を僅か数分間経験するだけで、数千万円の参加費が必要となる。それも宇宙遊泳するのではなく、宇宙船の中で無重力を楽しむだけの数分間の経験だ。普通の一般人は逆さになっても経験することは出来ない。日本人ではゾゾタウンの前澤さんが、有り余るお金を惜しげもなく払って、何人かの友人の分まで肩代わりして、宇宙空間に飛び出るそうな。

宇宙では無重力だが、反対に深海底では地上の数十倍もの強い重力が押しかかる。その重圧に耐えられるような高密度の深海艇で海底数千mの大深度まで潜るのだから、これも又宇宙空間同様にベラボーな参加費が掛かるのは当然だろう。

 

今回大西洋上に沈んだタイタニック号を見る為に、タイタンと言う名前の深海艇が乗員5人を乗せて3700mもの深海に向かったが、数日前から音信不通になり、昨日遭難が確認された。何と、その参加費が一人3500万円!とても普通の人がレジャーや遊びに参加できるような額ではない。お金持ちのお金に目途を付けない雲の上、イヤ、海の下のお遊びだ。

こんな庶民とは全くかけ離れた遊びの事故で、NHK初めテレビは連日報道している。NHKなどは朝夕の定時ニュースのトップで報道している。毎日新聞も一面に大きなスペースを割いて報道している。・・ナニコレ! こんな事故、日本人と何か関係あるの?こんな金持ちの道楽に付き合う日本人はいるの? 普通の日本人とは全く関係のない話だ。深海艇が沈没しようが、救助されようが、我々日本人とは関係ない世界の話だ。テレビが連日追っかけのように報道し、新聞が詳細記事を載せる理由などどこにない。

全くおかしな感覚だ。

 

3日前、熊本師団で、4月に発生した宮古島ヘリコプター墜落事故で死亡した師団長他陸自隊員の合同葬儀が行われ、総理も忙しい中自衛隊機で羽田ー熊本を往復し、弔辞を述べてきたが、新聞でもテレビでも殆ど報道されていない。タイタニック深海艇の過熱報道と、この自衛隊ヘリの情報隔離。本来報道は日本とは全く係わりの無い深海艇ニュース報道よりか、この自衛隊ヘリ墜落を追いかけ報道すべきなのに、2か月過ぎた今になるも、墜落の原因、墜落の形態、機体や遺体の場所、等々、詳細の報道が全く途絶えている。

マスコミはおかしいじゃないのか? 陸自の中でも最上位の師団長の殉職、1機数百億円もする大型ヘリ、本来原因究明すべき問題点は多々あるハズなのに、全く口を塞いだような対応だ。この事故報道をみていると、マスコミは死んだ、と思わざるを得ない。第4の権力は骨抜きにされ、夜道の提灯担ぎになり下がってしまったのか。

昨日のブログに米国での三権分立が確立されていることと、それに対し、日本の曖昧さ、情と忖度による垣根の無さを書いたが、マスコミまで一蓮托生になってしまったら、日本はどうなるか? マスコミまでもが骨抜きにされたら、日本は本当にお終いだ。