ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.7(日・曇/小雨)不思議の国の日本。スポイルされている国民。

 

 

午前中曇り空だったが、午後からしとしと降り出す。が、予報にあったような土砂降りではない。初夏なのに、秋の長雨のような降り方だ。大型連休、長い人で9連休、普通の人で5連休も今日で終わる。今日の天候と渋滞情報で、帰る人は既に昨日中に帰って来て、今日の渋滞情報は報道されていない。5日間も9日間も連続して遊べるような経済的に恵まれた人はそう多くはなく、帰省客ももう既に早々と帰ってきているのだろう。自分も今日の1日、雨の事もあり、自宅でゆっくりテレビを見ていた。

 

さて宮古島沖で陸自ヘリが墜落してから昨日で丁度1か月になる。又、海底110mから無残にヒシ曲げられた機体が引き上げられてから明後日で1週間になる。その間、事故の原因となるような報道は全くなされていない。機体の残骸からして、ヘリは海上に強行乃至軟着陸しようとした形跡はなく、高さ数百mの高さから真っすぐ洋上に垂直落下した状況が推定される。即ち、突然にヘリのローター、回転翼が停止し、揚力を失った結果の垂直落下だ。それは瞬時に起こり、緊急遭難信号を発する暇もなかった。或いは僅かな瞬間スイッチを押すことも可能だったかも知れないが、何等かの事情乃至異常で、発せられなかった。考えられる一番の原因は全電源喪失だ。ヘリを動かす動力、外部との通信手段、緊急信号すらも発することも出来ない全電源喪失だ。洋上を走る船舶なら、エンジンが止まっても浮力があるから洋上を漂うことはできる。ただ空を飛ぶ航空機やヘリの場合、エンジンが止まったら、一瞬に揚力を失い、墜落することになり、あってはならないことだ。しかし今回の陸自ヘリには、そのあってはならない最大の異常事が生じたのだ。

 

1か月経っても防衛庁からの情報提供は全く無く、物見髙いマスコミにしても、いつもなら専門家を集め、特番を組んで解説や推測に走るのだが、今回のこの事故或いは事件に関しては一切そのようことはなく、又国会でも論議されない。全く静かなものである。時々不明隊員4名の捜索状況が報道されるが、そんなことはどうでも良い。既に発見された隊員がシートベルトを装着したままだったのか、或い脱着状態で発見されたのか、それは又自由意思によるもので、海面に激突する数秒間の間になされたものか、激突後の事とは思えないが・・。残骸発見後の座席とベルトの状態は状態はどうだったのか、国民の知りたい情報は数多ある。しかしそれ等は一切公表されていない。

 

今回のこの事故乃至事件に関しては国民はほぼつんぼ桟敷に置かれている。こんな大惨事など無かったがごとく、マスコミも騒がない。発生1か月の昨日どこかの新聞が事故原因等について、詳しく取り上げたか? どこもないだろう。大型ヘリが1機幾らするかは知らないが、国防上の大きな損失だ。それ以上に師団長と言ったら国防の要。その師団長が突然に殉職したのだから、国防の大きな痛手になる筈だ。マスコミはもっと蜂の巣をつついたように大騒ぎしても良い。それが全くの逆で、どこも報じない。おかしな国だ。国全体が報道規制、報道管理下に置かれているようにすら自分には見える。

 

この国は一体、どこに向かって、どこへ行く積りなのだろうか。マスコミが政府や軍に阿ね言いたいことも言えない、書きたいことも書けない国になったら、日本の行く末が心配だ。