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西国観音まほろば奈良の巡礼記(11)豊山長谷寺は「花の御寺」。

長谷寺を特徴づける屋根付きの石段。ここでは「登廊」と呼ばれている。

 

「花の御寺」と言われるだけあって、あちこちに花が植えられていて、休み休み上るには丁度良い。

 

紫陽花の鉢植えなども沢山置かれている。

 

随分と鮮やかな色どりだ。

 

豊山長谷寺は「花の御寺」として有名だが、もう一つ有名なものは、屋根付きの回廊、石段だ。その長い屋根付きの石段はこの寺を象徴するものとして、あちこちの写真や映像に流れている。クリントイーストウッドの映画「マジソン郡の橋」とかイタリアの古都フィレンツェにある「ポンテヴェキオ」、京都東福寺の「通天橋」とか、橋に屋根を付けた「屋根付き橋」は各国にあるが、石でできた参道、石段に屋根を付けるのは珍しい。福井永平寺とか横浜鶴見の総持寺などにも回廊があるが、それは石段ではなく単なる長い屋根付き廊下だ。

 

この石段、一体何段あるのだろう。見た感じは200m以上はありそうだ。駅からここまでの長い道のり。漸く山門を潜って山内に入ったら、直ぐにも又長い石段。お遍路は苦労の連続だ。中々簡単には彼岸に辿り着けないのだ。ただ幸いに石段は緩やかな角度で、段差も少なく、両側に昔からの手摺もあって、その太い丸木の手摺を頼りに、休み休み上って行けば、足の弱った参詣者でも上ることはできる。

 

この寺は牡丹の花で有名で昔から「花の御寺」と呼ばれているが、残念ながら4月~5月に満開を迎える牡丹の花は既に終わっていて、今はその牡丹に代わって境内には満開の紫陽花がびっしりと植えられている。参詣客もこの花を目当てに来ている人も多いようだ。紫陽花の斜面を散策したり、難しい角度での写真撮影などもしている。

 

そうした花を眺めたり、他の参詣者を見たりして、休み休み上ってきたせいか、漸く長い石段を登り切った。ここでは屋根付き石段は「登廊」と呼ばれている。200mを越える程の長い「登廊」を登り切ったら、それが終わりではなく、そこから更に右手に曲がって少し進み、再び又左に曲がって更に100m程の「登廊」が続く。この「登廊」は結局3段に分かれていたのだ。この3段の「登廊」を登り切った先に漸く本堂の入り口になった。

 

「登廊」は3段に分かれていて、全体ではかなり長い。後で知ったが399段あるという。

 

登廊の中程に蔵王堂がある。

 

最後の登廊を登り切った後から、下を見る。よく頑張った!

 

漸く本堂の入り口だ。