ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音まほろば奈良の巡礼記(19)西国霊場第6番、南法華寺(壷阪寺)に参拝。

  • ゲートを入った処に大きな建物があるが、これは眼疾を患った高齢者の施設のようだ。


    境内の上の方に大きな大仏像が見える。


    寺は標高約600mの高取山の中腹にあり、飛鳥地方の見晴らしがよい。見える山は耳成山か・・


    入って直ぐの場所に大講堂があり、奥に重文の三重塔も見える。

奈良の南部、殆ど吉野に近い山中に今日巡礼する壷阪寺はある。駅から寺までのバスは日に数本。丁度バスが出た直後に駅に着き、タクシーでこの寺までやって来たが、かなりの坂道を登って来たので、歩いてきたら大変だった。今の自分の足では優に1時間はかかるだろう。タクシーを降りた先のお寺には入寺料のゲートがあって、既に何人かの人が窓口に並んでいる。自分が乗り遅れたバスでやって来た人達か・・、それともマイカーか・・。西国観音で入寺料を取る所も何ケ寺かある。無料と有料と半々位か・・。今はお寺の維持も大変で、お金を徴収するのもやむを得ない事情なのだろう。

ここ壷阪寺は西国観音霊場第六番で、正式名は南法華寺と呼ばれている。が、一般的には壷阪寺で通っていて、この名前で親しまれている。自分もタクシーに乗る際も躊躇なく壷阪寺と言って、運転手も当然直ぐにも了解した。標高600m近くある高取山の中腹に建っていて、ご本尊は目の病気に効験あると言われる十一面千手観世音菩薩で、室町時代の樫の寄木造りであるが、国宝乃至重文には指定されていない。

山中にあるお寺で、境内も広く又坂も多い。入門ゲートを入ってからも、本堂までにはかなり長い坂道が続き、昨日の長谷寺に引き続き、今日も又大変な巡礼となった。本堂に向かう途中に大きな石像の大仏が鎮座している。この大仏はインドの原石で作られたもので、この寺に寄贈された。寺は戦後インドでハンセン病患者の救済事業を続けてきて、そのお礼としてインド政府より送られたものである。高さ20m、総重量1200トンもある巨大なもので、石仏としては日本で一番大きなものである。

本堂へは真っすぐ直登できる石段もあるが、足の弱い人用にう回路もできていて、そこには手すりもついていて、すこし時間は掛かるが自分に取っては有難く、ゆっくり向かうことにした。手摺の支柱には大般若経が彫られていて、時々記憶しているフレーズなどもあって、心の中で読経しながら、休み休み登って行った。登り切った所が本堂へに入り口になっていて、そこには眼疾に効用のある経本やお守り、様々な土産物が売られている小店舗になっていた。

 

登り始めて暫くすると、大きな石仏が見えて来た。

 

インド政府から送られた高さ20mもある観音像だ。

 

  • 本堂へは直登の石段もあるが、自分はう回路の緩やかな坂道を登って行った。

     

    支柱に大般若経のお経が刻まれている。「真観清浄観」、「広大智慧観」も見える。