ちゃおチャオブログ

日々の連続

西国観音まほろば奈良の巡礼記(20)壷阪寺ご本尊に参拝。

スロープ状の参道を上った先は本堂裏手の広場に出る。本堂入り口には土産店がある。

 

この店を通って本堂に入るのだ。

 

眼疾に関する土産品が多く売られている。

 

ご本尊は十一面千手千眼観音菩薩様。

 

 

壷阪寺がインドとの係わりが深いお寺とは、ここへ来るまで知らなかった。ゲートを入った直ぐ目の前に大きな3階建ての建物があったが、宿坊にしては大きすぎる。後で分かったことだが、この建物は養護老人施設で、目の悪い高齢者を救済する療養所になっていた。奈良や大阪市内からはかなり離れた辺鄙な山中の寺ではあるが、こうした慈善事業をしていて、しかもその活動の範囲はインドまで及び、多くの慈善活動をしていた。以前タイへ行った時、中部ロッブリーの郊外にあるエイズ患者を収容した施設を訪問した事があったが、ここでもこんな山中で同じような活動をしていたのだ。

支柱に大般若経が彫られた長いスロープ状の参道を上り詰めた先が本堂の裏庭になっていて、その本堂の横手入り口には土産小屋が建っていた。眼疾に薬効のある漢方薬や宗教本、曼荼羅やこの寺のご本尊の姿絵など、多彩な土産品が売られていた。その横入り口から本堂に入り、正面の十一面千手千眼観音菩薩に心経を唱える。矢張りまだコロナが完全に解禁されていない状態で、お参りする人もそれ程多くはない。コロナ禍で、この店の売り上げも大変だっただろう。

100変化する観音様、幾つかのお寺で十一面観音、千手観音、等はお参りしてきたが、この寺は欲張りだ。その二つを合わせ、更にまた千眼まで付けている。霊験あらたかに違いない。特に目の疾患に関しては。十一面観音菩薩真言はオンマカキャロニカソワカ、千手観音はオンバサラタラマキリク。果てさて、十一面千手千眼観音菩薩の真言は何と唱するのだろう。千手千眼だから、オンバサラで良いのか・・。

自分は今年白内障の手術をした。今の処手術は上手くいって、問題ない。白内障の手術が無事に終わったことのお礼をしなくては。オンバサラタラマキリク、オンバサラタラマキリク。薄暗い堂内で、参詣者も殆どいなく、大きな声で真言を唱え、お礼した。さて、今度は別の参道を通って下山しよう。

 

贅沢な観音様だ。ご利益も大きいに違いない。

 

ここは珍しく写真撮影可能だ。ご本尊も撮影できた。

 

本堂の隣の僧堂には、もう一つ別の観音様も安置されていた。

 

土産店の外には猫が1匹暇そうにしていた。