ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.20(金・晴れ)無縁社会の怨恨殺人&自殺放火。

 

 

先日北九州市で15歳の中3生徒が見ず知らずの近隣の40男に突然に殺害されたが、警察の鋭意の努力でその犯人は昨日逮捕された。犯行から5日目の逮捕で、こうした行きずり、無差別殺人事件では随分早い逮捕となった。

 

その北九州事件がまだテレビ特報で報道されている最中の昨日、今度は又千葉の柏市で、残虐な怨恨殺人が発生した。昨日の夕方隣家から聞こえた叫び声の通報で、警察官が家に駆け付けたところ、室内で59歳58歳の夫婦が殺害されていた。殆ど同時刻、そこから600m程離れた住宅で火災が発生、周辺の8軒が類焼したが、火元の住人はそこにはいなかった。

 

その77歳の住人は、遠く印旛沼の方へ逃げていたが、そこで印西署によって逮捕されたのだ。下半身の火傷で、緊急入院した。

事件は全面解決した訳ではなく、情報も一部しか報じられていないが、この男は殺害された夫婦に10万円程度のお金を貸していて、その取り立てが上手く行かず、殺害に至ったようだ。犯行後、自宅に戻り、家に放火したが、死に切れず火災現場から逃げ出して、印旛沼で逮捕された。夕方の火災で火の回りも早く、瞬く間に周囲の8軒に飛び火した。

 

この男が高利貸しなのかは分からないが知人にお金を貸す位だから、お金持ちなのだろう。普通に見たら、小金の10万円程度の返済がこじれ、殺害に及んだとすれば、借りた方も貸した方も、随分小さい話が大事件、夫婦二人の殺害事件にまで発展したのだ。因業な事件だ。

 

住宅密集地で自宅に火を付けたら、結果がどうなるか位は普通の人なら理解できる。この男がそれを理解した上で放火したとすれば、全く、周囲の人、隣の家族がどうなっても構わない。家が焼けようが人が死のうが自分とは関係ない、との孤立無援の中での犯行だった。

 

矢張り、これも周囲との繋がりがなく、喜び悲しみを周囲と分かち合うこともなく、我関せずえん、隣の事など知ったことかの無縁社会で起きた犯罪だ。

自分とほぼ同年齢の77歳の男。普段から周囲との交流、交際、コミュニケーションが取られていたら、こんな極悪非道な犯罪にも走らないで済んだだろう。日本がドンドン閉鎖的な閉じられた社会になって行った結果のこの柏や北九州の犯罪だ。家族社会、宥和社会は、助け合い社会はもう随分以前に日本から消えて行ってしまった。