ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.15(火・晴れ)二人の急死。国内、連続殺人事件。50歩100歩。

 

昼過ぎ、岸本和歌山県知事の急死が報じられた。現職知事の68才の死は余りにも若い。昨日知事公舎で倒れている処を秘書に発見され、救急搬送されたが還らぬ人となた。前任の仁坂さんが長らく知事を務め、前回3年前の退任後、岸本さんが選任された。知事になってまだ3年、自分よりも10才も若い。まだまだやりたいことがいっぱいあっただろうが、志半ばで死んで行った。

 

米国では日本通、且つ日本贔屓のアーミテージ元国務副長官が亡くなった。共和党員でブッシュ父以来日本の防衛政策に関与してきて、日本人の中にも多数の知人がいる。前回大統領選にはトランプの傲慢なやり方に反旗を翻し、民主党候補者の応援に回ったが、今また更にトランプの心無い同盟国に対する仕打ちに対しては、憤りも持っていただろう。彼の心の負担になったのかも知れない。享年79歳は自分と同年だ。米国サイドに頼りとする要人が又一人消えてしまって、日本外交としても損失は大きい。林官房長官が哀悼のメッセージを送っていた。

 

ここ1か月、殆ど毎日のように各地で殺人事件が報じられている。大阪河内長野の占い師の女に誑かされた中高年男性二人が和歌山の浜辺で強制自殺させられたり、同じく大阪堺で10才も歳の離れた姉さん女房の夫婦が自殺し、その遺書の中に近江長浜の身内の死亡が書かれていて、裁判所事務官の自宅の大型冷蔵庫内から5年前に死んだ身内の死体が発見された。半冷凍の状態だった。

 

数日前には清瀬西友店舗内で、40代の女が殺されたが、犯人はその旦那。店内で包丁を買って、3階トイレで刺し殺した。背景は相続問題があったとのことだが、二人のどっちが、誰から幾らの相続だったのか、詳細は不明だ。夫婦間の相続問題、ここまで来たか・・。

 

今日は又さいたま市のマンション1階で、高校1年生15歳の少女が刺殺された。自宅マンションへ帰宅するのを待ち構えていた24才男に刺殺されたのだが、その男は黙秘している。何とも卑怯な男だ。こんな男が増えてきたら、日本は本当に沈没してしまう。

 

昨日の総務省発表によれば、去年1年間で日本人の人口は約90万人減った。島根、鳥取1県分が無くなった勘定だ。毎年これだけ人口が減っている中で、更に人々の毎日の殺し合い。本来命を慈しむべきなのだが、日本人はその反対の殺し合いを行っている。天に唾する行為。マスクが言うように、100年後にはこの地球上から日本国が無くなっているかも知れない。

 

50歩100歩。これは孟子の言葉だが、今日の新聞に大阪大学名誉教授の湯浅先生が解説している。それは、戦闘が始まり、怖気づいて50歩逃げた兵士が100歩逃げた兵士を笑えない。何故なら逃げたことには変わりないからだ。国王は他国よりも人口が多いか、軍事が強いかを気にするが、大切なのはそうした違いではなく、道徳に基づく立派な政治を行っているかどうかが大切との喩え。表面上の数値の違いではなく、本質の違いを説いたものとしている。

 

2年前アントニオ猪木が79歳で亡くなったが、晩年は難病を患い、100キロあった体重が60キロにまで減った。その彼の引退試合のスピーチ。「この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ」