昨日は各地で発生したここ数週間の殺人事件、数例しか記載しなかったが、実際はほぼ毎日社会面を賑わしている。人を殺す、というバー、閾値、歯止めが低くなっている。単純な理由、些細な原因で余り躊躇もせずに殺害に至る。
清瀬のスーパー西友3階トイレで妻を殺害した40代夫は相続問題が動機と出ていが、その金額は不明だ。多分、取るに足らない数百万円程度の額だろう。
一昨日の与野のマンション待ち伏せ高校生殺害事件の24才殺人犯はまだ動機をあきらかにしていない。この男女には全く接点はなかったという。多分、数か月前に発生した北九州市のマクドナルド店内で襲われた高校生男女の無職の40男殺人犯の影響を受けたのだろうが、何かひねくれた心の暗部が噴出した動機無き殺人だろう。
数日前、仙台名取の海岸で35才女性の死体が発見された。被害者は仙台に住む保育士で、小学生との母子家庭であったが、夕方自宅に子供を置いて、ちょっと出かけて来ると言って外出した。数日前、親族から行方不明の捜索が出されていた。状況的には被害者と関係する周辺者の犯行と思われる。刺殺された状態で発見されている。犯人検挙もそう長くは掛からないだろう。
不思議な事件は、数日前に広島の隣町、府中町の公園で発見された男性死体で、身分が明らかになる免許証、携帯などの所持はなく、未だ尚身元不明だ。防犯カメラ等の追跡により、男は当日東京から広島まで新幹線でやって来て、この町の公園に直行し、殺害された。全く不可解な事件だ。何のために東京からこの町にやってきたのか・・。
又北海道の帯広のホテルでは出張で来ていた札幌市内の20代女性が同じ札幌から追いかけて来た20代同僚男性に殺害された事件で、これも又鬱屈した心の捻じれの行きついた先の犯行なのだろう。マンガ、動画の影響が大なのか、日本人の精神構造が幼稚化しているのか、皆、いとも単純に殺害に至る。これも又日本が沈没して行く一つの兆候かも知れない。
東証、全くスッキリしない。底が見えたかと心待ちしていたが、今日は又600円以上の下げを見て、33,000代まで沈む。終盤30分で少しは戻したが、それでも347円安の33,920円で終了。先が重い、頭も重い。この数か月で如何ほどの損失を受けたか・・。日本が沈没し、一緒に自分も沈没してしまう。
蝌蚪は以前どこかで見た漢字だが、何の事かさっぱり忘れていた。右側の作りを音読みして、「かと」と読む。おたまじゃくしの事で、先日学士院会員に推薦された鷹羽狩行氏の「月の夜のつづきて蝌蚪に手足生え」があり、春の季語らしい。
堅香子(かたかし)はかたくりの古風な呼び方で、万葉時代にはこのように呼ばれていた。丁度今頃の季節,紫の花を咲かせるが、直ぐにしぼんでしまう。この根元から片栗粉が造られていたが、今は殆どがジャガイモから作られている。万葉時代のように堅香子の根から抽出した片栗粉は貴重品だ。
「もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花」(大伴家持)